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多列検出器型CTによる肝組織血流の画像的評価と肝線維化率との相関に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14770456
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関広島大学

研究代表者

中重 綾  広島大, 医学部附属病院, 助手 (00325185)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードperfusion / 多列検出器型CT / キセノンCT / ヨード造影剤 / 肝線維化 / 慢性肝障害 / 肝血流測定
研究概要

キセノンCTに関しては、ファントム実験系による検討において多列検出器型CT(MDCT)の物理的特性を調査し、至適撮像条件を検討した後、臨床例への応用結果に基づいてらせん走査による呼吸性移動の補正の妥当性について検証を行った。使用装置はMDCT、比較対照として単検出器型CT(SDCT)を用いた。結果は、MDCTにおける軸位撮像のCT値の変動はSDCTより大きかった。一方、らせん走査ではCT値の変動は小さかったが、大きな寝台移動速度でアーチファクトが著名であった。管電圧に関しては80kVと120kVでCT値の変動に有意差は認められなかった。従って臨床応用では管電圧80kV、小さな寝台移動速度によるらせん走査を採用することとした。臨床応用では、7例に対してらせん走査による呼吸移動の補正の有用性を検討した。全例において呼吸性移動が認められたが、いずれの症例においてもらせん走査により得られた再構成画像を使用することにより呼吸性移動の補正が可能であった。算出された肝血流マップ上の有効なピクセル数は、呼吸性移動の補正を用いることで補正のない場合と比較して1.1-46.0%増加した。これらのファントム実験により、MDCTは高いCT値の再現性を有し、連続したデータ収集により呼吸性移動の補正が可能であることが示され、キセノンCT検査による肝局所血流測定法の有用性が向上する可能性が示唆された。
一方、ヨード造影剤を用いたperfusion CTに関しても、キセノンCTで検証された呼吸性移動の補正を用い、臨床応用した。肝腫瘍患者25例(正常肝4例、慢性肝炎10例、肝硬変11例)において、術前に施行したperfusion CTと、手術標本の非腫瘍組織部の線維化の程度(%)を比較し、中等度の有意差を認めた。この手技は、針生検の必要性なしに非侵襲的に病理的な肝障害の程度を推測する可能性を有すると思われた。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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