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MRIによる乳癌乳管内進展診断基準の確率

研究課題

研究課題/領域番号 14770460
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関九州大学

研究代表者

添田 博康  九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (90335969)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード乳癌 / 乳管内進展 / MRI
研究概要

MRIによる乳癌乳管内進展の診断基準を確立するため、乳房切除術にて得られた標本との比較を行った。これまで使用したMRI画像は再構成画像およびMIP画像であった。どちらも病理組織の厳密な比較が困難であった。そこで病理組織の割面に相当すると考えられるpartial MIP画像がもっとも適していると考え、病理組織所見との対比に使用した。また全乳腺の高分解能Dynamic MRI撮像を行い、病変の増強パターンも検討項目とした。
平成16年2月から12月までに乳房切除術が行われた33例中、乳管内進展を伴い、病理組織標本の変形が軽度で、良好なMRI画像を得ることができた10症例を対象とした。
切除された乳腺組織は腫瘍の中心と乳頭を結ぶ線にて割を入れ、病理組織標本を作製した。検鏡により癌組織の広がり、乳腺症などの病変を決定した。
全例にてMRIでの乳癌病変の描出は良好であった。また、全例にて乳管内進展の指摘が可能であった。乳管内進展の範囲についてはMRI画像と病理組織標本がほぼ一致したものは5例、過少評価は3例、過大評価は2例であった。過少評価の原因としては、平坦型(Flat type)乳管内癌の描出がMRIでは困難であったため、過大評価の原因としては、MRIにて乳頭に連続する線状構造として描出された正常乳管を乳管内進展と判断したためであった。主病変や乳管内進展以外にMRIにて小結節として描出され、病理学的に判断可能であった病変は23病変であった。乳腺症が22病変であり、乳癌が1病変であった。Dynamic curveは乳腺症22病変中2病変にmalignant patternを示すものがあった。乳癌1病変のDynamic curveはmalignant patternを呈していた。
全乳腺の高分解能Dynamic MRI撮像は、乳管内進展の描出や乳腺症との鑑別診断に有用と考えられた。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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