研究課題/領域番号 |
14770505
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
三神 正昭 愛媛大, 医学部附属病院, 助手 (00335910)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | ミオクローヌスてんかん / 遺伝子連鎖解析 / 疾患遺伝子候補領域 / PCR解析 / Expressed Sequenced Tags / カリウムチャネル / 候補遺伝子アプローチ |
研究概要 |
私は、良性家族性ミオクローヌスてんかん(Benign adult familial myoclonic epilepsy ; BAFME)の疾患原因遺伝子を同定し、疾患の変異を発見するための研究について総括した。 1.疾患候補領域の同定 すでに私は、BAFMEの疾患遺伝子候補領域を8番染色体長腕8q23.3-q24.11の約8cMの領域に定めている。しかし、8cMという領域は、原因疾患遺伝子の同定をおこなうには、困難な大きさである。そのため、すでに報告されているPCR用マイクロサテライトマーカーの情報に基づき、10ヶ所以上のマーカーについて、疾患家族構成員から採取したゲノムDNAでのPCR解析をおこなった。またその結果に基づき、疾患との連鎖解析を行った。 2.疾患候補遺伝子アプローチ 疾患候補領域の同定に併行して、領域近傍に存在するてんかんの病因となる可能性のある遺伝子やExpressed Sequenced Tags(ESTs)に対して、候補遺伝子アプローチを行った。今回は、ESTs群の中からカリウムチャネルサブユニットKv8.1に相同性の高いESTs群に着目し、今までヒトデの全配列や遺伝子構造の報告がされていなかった電位依存型カリウムチャネルサブユニットKv8.1のヒトでのcDNA配列を決定した。このcDNA配列は、500個のアミノ酸をコードする1500塩基からなるオープンリーディングフレームで構成されていた。この遺伝子はすでに報告されていたラット、ハムスターのアミノ酸配列と高い相同性を示し、脳で強く発現されていることを確認した。また、1.2kb,3.5kbの2つのイントロンにより3つのエクソンからなる遺伝子構造を明らかにした。この遺伝子について、BAFME患者と健常人の遺伝子で解析を行ったが、病因変異を発見することはできなかった。
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