研究課題/領域番号 |
14770506
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 (2004) 九州大学 (2002-2003) |
研究代表者 |
中川 康司 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (20335970)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / ラット / 側脳室注入 / アミロイドβタンパ / 危険因子 / 防御因子 / アミロイドカスケード仮説 / アルミニウム / アミロイドβタンパク / アミロイドβ蛋白 |
研究概要 |
研究代表者はアルツハイマー病の危険因子或いは防御因子がアミロイドβタンパクの沈着に如何なる影響を及ぼすかを明らかにすべく、ラットの側脳室系を用いた研究を開始した。 平成14年度はラットの側脳室にアミロイドβタンパクを注入し、一定期間後にアミロイド繊維の沈着の程度を免疫組織化学的方法を用いて染色し、標本を準備した。更に、光学顕微鏡とデジタルCCDカメラ、解析用コンピューター、プリンター、及び画像解析ソフトを統合し、アミロイドβタンパク領域の定量的解析を行うシステムの構築を行った。 平成15年度は本システムを用いて免疫組織標本の組織画像を大容量のデジタル画像として取り込み、HDディスクやDVDディスク、フラッシュメモリー等の記録メディアに保存した上で定量解析を行った。その結果、ラットの側脳室内に投与されたβアミロイドタンパクがクリアランスされることが明らかとなり、その成果をNeuropathology誌に投稿したところ、受理され、掲載された(Neuropathology 2004;24,194-200)。 平成16年度はアミロイドβタンパクに加えてアルミニウムをラットの側脳室系に注入し、同様の定量解析を行った。その結果、ラットの側脳室内に投与されたβアミロイドタンパクとアルミニウムがクリアランスされることを明らかにした。そこで、LANシステム経由でMEDLINEより収集された内外の文献資料を参考にしつつ、得られた成果を論文としてまとめ、Neuropathology誌に投稿したところ、受理された(Neuropathology 2005;in press)。今後は本研究で得られた結果を踏まえつつ、本研究で用いられた動物モデルが回想法やナラティブセラピー等のアルツハイマー病患者に施行される治療法の観点から如何なる意義を有するかについて検討を加える予定である。
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