研究課題/領域番号 |
14770525
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
久野 しおり (小関 しおり) 山形大, 医学部, 助手 (70312741)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 凝固XIII因子 / 遺伝子標的 / 遺伝子治療 / トランスグルタミナーゼ / 架橋結合 |
研究概要 |
生体内で生理的、病理的に重要な役割を果たしているXIII因子が欠損すると生涯にわたる出血、創傷治癒異常が見られ、特に頭蓋内出血や腹腔内出血は致命的である。本疾患は典型的な単一遺伝子病であり、その根本的な治療法として遺伝子治療が挙げられ重要な選択肢の一つである。今年度は、以下の知見を得た。 1.ノックアウト動物の外観、皮下や各種の内臓結合織の組織学的所見、その生化学的組成などの解析を行なったところ、野生型との明確な相違は認められなかった。 2.ノックアウト動物の切創・擦過傷などに対する止血反応、創傷治癒過程を観察し、野生型のそれと比較したところ、シンプレートを用いた浅い傷の出血時間に違いはなく、創の治癒も正常に経過した。一方、マウスの背部を悌毛し、メスで真皮層まで1×1cmの範囲で切除し、創は開放のままSpecific Pathogen Free (SPF)室で飼育を継続して施術7日後に比較したところ、ヘテロ接合体、野生型マウスの背部の傷痕は全体が乾燥した褐色の痂皮に覆われていた。一方、ホモ接合体マウスの傷痕は潰瘍化して深く、その表面は湿潤で赤橙色、不規則、軟弱であった。 3.特に、LPSなど炎症惹起物質投与による各種臓器の結合織の病理学的変化を観察したが、大きな違いは認められなかった。 4.ノックアウトマウスの骨髄、末梢血などを検体として、巨核球/血小板、単球/マクロファージの増殖・分化やXIII因子欠損の所見を詳細に検討したところ、巨核球のサイズがやや小さく、幼若である可能性が高いことが判明した。これについては、個体数を増やして確認する必要がある。 5.XIII因子のcDNAをアデノ随伴ウイルスベクターに挿入し、遺伝子導入ベクターを作製した。
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