研究課題/領域番号 |
14770534
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
樽本 高壽 自治医大, 医学部, 助手 (80337328)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 慢性骨髄性白血病 / 薬剤耐性 / Nrf2 / γ-GcS / Ascorbic acid / KCL22 / SR |
研究概要 |
ヒト慢性骨髄性白血病(CML)由来細胞株KCL22から樹立されたSTI571耐性亜株KCL22/SRを実験に用いて以下のことを明らかにした。1.KCL22/SRとKCL22におけるP糖蛋白とBCR/ABL蛋白発現に有意差は認めなかった。2.KCL22/SRではKCL22と比較して細胞内GSH濃度が約2倍に上昇していた。3.KCL22/SRではKCL22と比較してγ-GCSl mRNAの発現が亢進していたが、Ascorbic acid(AsA)によって抑制された。4.ゲルシフト法にてKCL22/SRではKCL22と比較してNrf2転写因子のDNA結合活性の増加が認められたがAsAによって抑制された。5.0.125mM AsAによってKCL22/SRにおけるSTI571に対する感受性が回復した。 これまでにおける以上の成果を踏まえて、その詳細なメカニズムについてNrf2転写因子活性の側面から更なる解析を行い次のような新しい知見を得た。 1.細胞質内と核内におけるNrf2蛋白量をウエスタンブロット法にて測定した結果、KCL22/SRではKCL22に比べて、Nrf2転写因子が核内に多く遍在することが判明した。 2.KCL22/SRの核内におけるNrf2転写因子量は0.125mM AsAによって低下することが明らかとなった。 3.KCL22/SRにγ-GCSl gene promoterとルシフェラーゼ遺伝子との融合コンストラクトを導入した。さらにNrf2全長および転写活性ドメインを欠落させたDominant negative formを共発現させた。レポーターアッセイにより、Nrf2がantioxidant response element (ARE)を介して遺伝子発現に重要な役割を果たしていることが明らかとなった。
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