研究課題/領域番号 |
14770610
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 鈴鹿医療科学大学 |
研究代表者 |
三浦 俊宏 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 講師 (90281493)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | GLUT4 / トランスローケーション / インスリン / 情報伝達 / コロソリン酸 / トランスローケーショウン / KK-Ay / translocation / diabetes |
研究概要 |
GLUT4トランスローケーションはインスリンによって促進されることは周知のことである。しかし、近年これとは別のシグナル伝達が存在することが明らかとなった。それはRab4を介さない経路の存在やアデノシン一リン酸活性型蛋白キナーゼ(AMPK)による糖取り込み促進経路である。前年度はこれらの経路を解明するためインスリン以外の作用機序が考えられるコロソリン酸についてGLUT4トランスローケーションにおよぼす影響を検討した。その結果、コロソリン酸はGLUT4トランスローケーションを促進し、その作用機序としてインスリンを介さない可能性を示唆した。しかし、これらは1回の短期投与での作用であり、糖尿病の治療に用いられる連続的な投与についての作用は明らかではない。そこで16年度はコロソリン酸の長期投与による影響について検討した。 コロソリン酸の血糖低下作用:コロソリン酸2および10mg/kg体重あたりを遺伝的2型糖尿病モデル動物であるKK-Ayマウスに経口投与し、投与後1および2週間に血糖値を測定した。その結果、投与後1週間に血糖低下作用を有し、さらに10mg/kg投与群においては投与後2週間にも持続的な血糖低下作用を有することを確認した。以上のことから、コロソリン酸は2週間連続投与によっても血糖低下作用を示すことがわかった。インスリンを介さない経路(AMPKを介した経路など)による血糖低下作用が糖尿病治療に有効であることが示唆された。今後、作用機序などさらに詳細な検討が必要と思われる。
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