研究概要 |
平成14年度はエンドトキシン刺激後の肝マクロファージの細胞内鉄およびエンドトキシンにより誘導される発現調節因子の一過性の変動の検討を行った。 1.)まずエンドトキシンにより刺激したマクロファージの細胞内で転写因子NF-kBの刺激直後の超短時間でのbinding activityの変化をおった。3分,5分,10分,30分、60分と検討を行い、活性の上昇が30分という早期こおいておこっていることが明らかになった。同時に検討したIRPのmNAへのbindingは有意の結果が得られず。 2)エンドトキシン刺激後の肝マクロファージ内の非ヘム鉄の変動であるが、鉄イオンをキレーターでそれぞれ2価と3価で選択的に細胞外の培養液中で測定するととを検討したが,3分5分という極めて早期では変動を捕らえられなかった。ついでマクロファージを細胞ごとFe-59でラベリングし、細胞をエンドトキシンで刺激し、細胞を誘拐させ細胞質分画を分離しそのradioactivityを測定することで,細胞質の低分子鉄(chelatable iron)の変動を検討した。ピークでおよそ2倍程度であったっが、エンドトキシン刺激後わずか3分、5分で細胞内の低分子鉄が一過性に増加していることが明らかとなった。 3)直接鉄負荷によるTNFaの発現誘導の検討であるが細胞培養液に単純に鉄を添加するだけでは、マクロファージの活性化TNFaの誘導は認めなかった。このため、次年度の検討としては細胞内にマイクロインジェクションで鉄を注入しTNFaあ変動を検討したい。
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