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腫瘍新生血管を標的とした癌選択的遺伝子治療法の開発-生体外臓器システムを用いて-

研究課題

研究課題/領域番号 14770637
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関信州大学

研究代表者

丸田 福門  信州大学, 医学部附属病院, 助手 (00293481)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード消化器癌 / 大腸癌 / 遺伝子治療 / ベクター / 腫瘍ターゲティング / ファージライブラリー / バイオパンニング / ペプチド
研究概要

摘出直後の大腸癌標本の癌栄養動脈および相同静脈にカテーテルを挿入し,PBSにて環流する生体外臓器システムを開発した.このシステムにM13ファージライブラリー(Ph-L)を経動脈的に注入し環流させた.その後,癌組織を摘出し,癌組織に強結合しているファージを回収した.回収されたファージを精製増幅,次の実験用のPh-Lとした.以上のサイクル(バイオパンニング)を3回行い,その結果得られた癌結合ファージの結合触手のシークエンス解読により,癌選択的結合ペプチドの配列が決定された(昨年度報告).この癌結合ペプチドを組み込んだファージベクター(CBP-PV)を,前述の生体外臓器システムに動注すると,コントロールベクター(Con-V)に比べ有意差をもって多く癌組織に集積(77.3±29.7 vs 25.0±7.2pfu/mg-tissue)し,しかも周囲正常大腸組織に比べ癌組織に2.5±0.8倍多く結合した(Con-Vでは1.1±0.2倍,P<0.05).免疫組織染色では,このCBP-PVは,癌組織内の微小血管内皮に沈着していた.
一方,同様の生体外臓器システムを肝癌の摘出標本でも作成(肝静脈/肝動脈/門脈にカニュレーション)し,肝癌結合ペプチドを同定すべくバイオパンニングを行った.現在,肝癌結合ファージの結合触手のシークエンス解読中である.
研究成果は,平成15年の第89回日本消化器病学会総会(シンポジウム「消化器癌におけるテーラーメイド治療」),第103回日本外科学会(ワークショップ癌遺伝子治療の展望」)および第39回米国癌治療学会(ASCO2003,Chicago)にて発表し,この際,科学研究費補助金の助成を受けている旨も発表した.また,平成16年第90回日本消化器病学会総会(ワークショップ「消化器癌における分子標的治療」)にて発表予定であり,また現在研究成果をまとめ論文執筆中である.

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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