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担癌状態におけるIDOの腫瘍免疫(免疫寛容)に与える影響に関する基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 14770646
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関大分大学(医学部)

研究代表者

佐々木 淳  大分大学, 医学部, 助手 (20336283)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードindoleamine 2,3-dioxygenase / tryptophan / natural killer cell / 1-methyl d,l-tryptophan / 腫瘍免疫 / NK活性
研究概要

平成14年度のマウスを用いた検討より、indoleanime 2,3-dioxygenase(IDO)がNK細胞活性の調節因子として重要であり、抗腫瘍活性の維持に重要な役割を担っていることが推測された。本年度はヒト免疫細胞におけるIDOの発現およびIDO、IDOによるtryptophanの代謝産物であるkynurenine、IDO阻害剤である1-methyl d,l-tryptophan(1MT)存在下での免疫細胞の傷害活性の変化について検討した。ヒト末梢血単核球を付着細胞(樹状細胞、マクロファージなど)、非付着細胞(NK細胞、T細胞、B細胞など)に分けてIDOの発現を免疫染色にで検討し、また、negative isolation法を用いて非付着細胞よりNK細胞、T細胞、B細胞を分離し、各々のIDO mRNAの発現をRT-PCR法にて検討した。さらに、ヒトNK活性をIDO、kynurenine、1MTの濃度別に測定した。付着細胞、非付着細胞ともにIDO蛋白の発現が認められた。また、非付着細胞よりT細胞、NK細胞、B細胞のいずれにおいてもIDO mRNAの発現が認められ、IFN-γの添加により発現は増強された。IDOおよびkynurenineの濃度別のNK細胞活性の測定では、有意な相関は認められなかった。一方、1MTの濃度別のNK細胞活性は、1MTの濃度とNK細胞活性の間には負の相関が認められた。NK細胞やT細胞などのエフェクター細胞は樹状細胞やマクロファージ、腫瘍細胞から産生されるIDOにより細胞増殖が抑制されると報告されている。今回の研究では、エフェクター細胞自身がIODを産生し、その阻害によりNK細胞活性が低下したことより、IDOの添加によりNK細胞活性に影響がみられなかったことより、エフェクター細胞が産生するIDOはNK細胞活性に重要な役割を有していると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 甲斐成一郎, 後藤茂, 田原光一郎, 佐々木淳, 川野克則, 北野正剛: "Inhibition of indoleamine 2,3-dioxygenase suppresses NK cell activity and Accelerates tumor growth"Journal of Experimental Therapeutics and Oncology. 3・6. 336-345 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 甲斐成一郎, 後藤茂, 田原光一郎, 佐々木淳, 利根重信, 北野正剛: "Indoleamine 2,3-dioxygenase is necessary for cytolytic activity of natural killer cells"Scandinavian Journal of Immunology. 59・2. 177-182 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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