研究課題/領域番号 |
14770659
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
古谷 嘉隆 帝京大学, 医学部, 講師 (30312010)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
|
キーワード | 遺伝子治療 / 非ウイルスベクター / ポリエチレンイミン / PEG-C / 遣伝子治療 / JTS-1 |
研究概要 |
PNAとポリカチオンとの高分子電解質複合体を用いたシステムが、遺伝子治療における非ウイルスベクターとして注目されている。我々は、ポリカチオンとして、弱塩基性の高分子でありプロトンスポンジとして注目されているポリエチレンイミン(PEI)を用い、さらにIn vitroの遺伝子治療においてプラスに帯電したDNA/ポリカチオン複合体と血清蛋白との凝集を阻止するカルボキシル側鎖を持つアニオン性PEG誘導体(PEG-C)を用いて複合体の表面をコートし、DNAとの新規ポリイオン複合体を形成し、胃癌細胞(MKN45)への遺伝子導入を試みた。遺伝子導入効率はLuciferase活性及びX-Gal染色を用いて険討した。Luciferaseアッセイにおいて、pDNA/PEI(3.78×10E6 RLU/mg protein)に比較しpDNA/PEI/PEG-C(2.83×IGE8)における遺伝子導入効率の増強を認めた。また、X-Gal染也においても染色性の増強を認めた。プラスミドDNA単独では、ほとんど遺伝子導入は認められない。ポリエチレンイミンを用いた遺伝子導入において、3.78×10E6の遺伝子導入効率を認めたが、PEG-Cを加えることにより、さらに約100倍の導入効率の増加を認めた。PEG-Cにより複合体の縮小化および安定化が生じ細胞内への導入効率の増加が考えられる。非ウイルスベクターを用いての遺伝子治療への応用が期待される。
|