配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
研究概要 |
1.大腸癌細胞に対するアンチネオプラストン(AN)の抗腫瘍メカニズム 1)G1細胞休止作用 a.フローサイトメトリー アンチネオプラストンA10-IおよびAS2-1はKM12SM, SW620,SW1417,Colo206,HCT116いずれの細胞に対しても1mg/ml以上の濃度でG1期細胞の比率が上昇した. b.分子メカニズム(Western blot解析) As2-1はKM12SM(mutant p53)およびHCT116(wild p53)細胞に対しcycline D, EおよびpRbの発現を濃度・時間依存的に抑制し,p16およびp21発現を濃度・時間依存的に増強した. 2)アポトーシス誘導作用 a.フローサイトメトリー,Annexin V染色,DNAラダー解析 高濃度(5mgから10mg/ml)のAS2-1処理によりsub G1期細胞が認められ,大部分がAnllexin V陽性で,DNAラダーが確認された,すなわち,AS2-1が高濃度になると何らかのアポトーシス誘導機構が活性化されることが示唆された. b.分子メカニズム(Western blot解析) AS2-1 5mg/mlの処理により,XIAP発現の減弱とcaspase 3,8発現増強が認められた.さらに上流のNFκBの核内発現が減弱し,核内移行の阻害が示唆された. 3)脱メチレーション作用 KM12SMおよびHCT116細胞をAS2-1 2mg/mlで処理し,51種類の高メチル化遺伝子をmethyl scan DNA chipにて解析した結果,多くの遺伝子のメチル化が正常化または減弱した.現在、AS2-1によるHCT116細胞のp15癌抑制遺伝子のメチル化正常化と抗腫瘍機序について検討中である。
|