研究課題/領域番号 |
14770677
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
梅田 幸生 岐阜大学, 医学部, 助手 (30334923)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 血管内皮前駆細胞 / electroporation / 虚血領域選択的 / 遺伝子銃 |
研究概要 |
本研究の目的は血管内皮前駆細胞のin situでの効率的増幅および虚血領域への選択的homingである。本年度はVEGF遺伝子の他、VEGFと同様に血管新生作用を有するHGF遺伝子を導入し、その遺伝子発現量および発現タンパクによる生理作用を検討した。 1.ラット下肢骨格筋への遺伝子銃によるGFP遺伝子導入 ラット下肢骨格筋に対し、遺伝子銃を用いてGFP遺伝子を導入し、経時的に蛍光顕微鏡下にGFPの発現を観察し、遺伝子導入量および導入方法の至適条件を検討した。その結果、遺伝子銃による遺伝子導入に関連した組織障害が確認されたため、より低侵襲の方法としてin vivo electroporation法を用いて同様の検討を行った。その結果、遺伝子導入後4週間以上におよぶ安定した遺伝子発現を確認した。 2.ラット下肢骨格筋へのin vivo electroporationによるVEGF・HGF遺伝子導入 ラット下肢骨格筋に対し、in vivo electroporationを用いてVEGF・HGF両遺伝子を上記実験の結果得られた至適条件下に導入し、経時的な遺伝子発現量をそれぞれELISA法にて測定した。その結果GFPと同様に遺伝子導入後4週間以上におよぶ遺伝子発現が確認されたが、その量は遺伝子導入後数日内にピークに達し、以後漸減していった。 3.導入遺伝子の生理作用の確認 以前より当教室にて使用してきた肺線維症モデルや肝硬変モデルを用いて、HGF遺伝子のラット下肢骨格筋内導入による効果を検討した。HGF遺伝子導入の結果、病理組織学的所見の改善および生存率の改善が認められた。 4.血管内皮前駆細胞in situ増幅及び遺伝子銃による虚血域homing療法の確立 現在、ラット下肢虚血モデルにおいて、G-CSFにより血管内皮前駆細胞動員を行うと同時にVEGF・HGF遺伝子をin vivo electropolation法を用いて導入し、その効果を検討中である。
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