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リコンビナントBad蛋白のグリオーマ細胞内導入によるアポトーシス誘導

研究課題

研究課題/領域番号 14770716
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

一ノ瀬 誠  佐賀医大, 医学部, 助手 (60336138)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード変異Bad-DTTR / アポトーシス / グリオーマ
研究概要

Bad蛋白は、アポトーシス抑制蛋白であるBcl-xLと細胞内でinteractionすることによりアポトーシスを誘導し、リン酸化によって不活化されることが知られている。今回、マウスBad遺伝子をテンプレートに、2箇所のリン酸化部位、つまり、コドン112および136のセリンをアラニンに置換するようにPCR法を用いたmutagenesisを行い、変異Badを作成した。この変異Bad遺伝子と、ジフテリアトキシンのトランスポートドメイン(DTTR)とのgenetic fusionを行い、大腸菌を用いた蛋白発現系にて融合蛋白Bad-DTTRを精製した。この精製融合蛋白Bad-DTTRをグリオーマ細胞の培養液中に加えると、濃度依存性に殺細胞効果およびアポトーシス誘導能を観察することができた。そのIC50は変異Bad-DTTR蛋白で、5×10^<-8>Mであった。Bad蛋白のみでは殺細胞効果を示さないこと、またこの融合蛋白は細胞内のBcl-xLの分布を変化させたことから、この融合蛋白が細胞内に取り込まれ、Bcl-xLとのinteractionにより、アポトーシスを誘導していることが考えられた。また、長期的な細胞増殖抑制効果を見るために、clonogenic assayを行い、この変異Bad-DTTR蛋白は自然体Bad-DTTR蛋白に比較して強い増殖抑制効果を示した。さらにコドン155を含む3箇所のリン酸化部位を変異させたBad-DTTRは、2箇所の変異のものと殺細胞効果に違いは見られず、コドン112および136のリン酸化部位が不活化には重要であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Makoto Ichinose, et al.: "Extracellular Bad fused to toxin transport domain induces apoptosis"Cancer Research. 62. 1433-1438 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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