研究課題/領域番号 |
14770725
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
大隈 功 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (90319286)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 機能的電気制御 / Functional Electrical stimulation / FES / 四股麻庫 / 遅延性識障害 / 脊髄損傷 / spinal cord injury / 機能的電気刺激 / Functional Electrical Stimulation / 四肢麻痺 / 遷延性意識障害 / 脊椎損傷 / Spinal cord injury |
研究概要 |
機能的電気刺激を用いた機能再建について、平成15年度は、persistent vegetative stateおよびminimum cognition stateに対して脊髄後索電気刺激を行った。本年度の症例数は21例であった。また、SPECTにおいて3DSRT(three-dimensional stereotaxic ROI template)を導入して、より正確な局所脳血流量を定量が可能となり、術前診断の指標として有用性を見いだせそうである。これらは第12回日本意識障害学会にて報告した。 次に、横隔神経を電気刺激して呼吸運動を再建する、呼吸ペースメーカーについてであるが、症例は連続使用期間をさらに延長し、まもなく2年間になろうとしている。筋疲労の問題もなく、自宅療養が可能となった。レスピレーターから離脱できることによる、QOLの改善は明らかである。今後、電気刺激における、thresholdの研究、筋疲労の回避、呼吸運動再建など、研究テーマとして発展させたい。これらは、2003年のActa Neurochirurgicaに投稿し掲載された。 最後に、機能的電気刺激を用いた上肢再建であるが、臨床例は国内では経験していない。ただし、筋萎縮や痙性、筋疲労の改善、軽減のため、表面筋刺激装置を購入し、臨床に使用している。まだ、データとしてはまとめられていないが、機能的電気刺激導入の術前トレーニングとして有用である。われわれが導入を希望している完全植え込み型装置freeHand systemは、米国FDAからは承認されているが、わが国では未承認である。これらの臨床応用が可能となるように、手術手技に対する研究、上肢再建訓練プログラムに対する研究は、今後も継続する予定である。そして、機能的電気刺激の有効性を、臨床医学において証明できるよう研鑽を積みたい。
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