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脳微少血管反応性に及ぼす高血糖の影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14770774
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関山口大学

研究代表者

飯田 靖彦  山口大学, 医学部附属病院, 助手 (90304485)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード脳血管 / 頭蓋内有窓法 / 内皮依存性弛緩反応 / 二酸化炭素反応性 / 高血糖 / 活性酸素 / フリーラジカル / 静脈麻酔薬 / 活性酵素
研究概要

昨年度に引き続き頭蓋内有窓法を用いて,高血糖が家兎の脳軟膜動脈の血管反応性(二酸化炭素反応性,内皮依存性弛緩反応)に及ぼす影響を検討した。
二酸化炭素反応性については、高血糖群と正常血糖群との間に差はみられなかった。
高血糖の内非依存性弛緩反応に及ぼす影響
窓内にアセチルコリン(10^<-5>,10^<-6>M)を投与し,脳軟膜動脈の反応を検討した。アセチルコリンは,人工髄液で溶解し濃度を調整して窓内に投与した。投与中は窓内に留置したカテーテルより排液し、窓内の圧を5〜10mmHgに維持した。また,窓内温度をモニターし38〜39℃に調節した。アセチルコリン投与後数分で脳軟膜動脈の拡張(内非依存性弛緩反応)をみとめた(40〜60%)。
高血糖群では正常血糖群よりも,アセチルコリン(10^<-5>M)による内皮依存性弛緩反応が抑制される傾向にあった。ただ,以前の報告によると,10^<-5>Mのアセチルコリンで起こる弛緩反応は一酸化窒素(NO)合成酵素阻害薬では完全に抑制できず,アセチルコリンによる弛緩反応にNO以外のメカニズムが関与している可能性も示唆されている。そのため,高血糖群での血管反応性の抑制が十分にみられなかった可能性もある。これについては,現在,アセチルコリンの濃度(NOが主なメカニズムとして関与していると思われる濃度:10^<-6>M)を変更して反応性の比較を行っており,データを解析中である。高血糖による内皮依存性弛緩反応の障害の機序として,活性酸素などのフリーラジカルの関与を考えているが,その解明については今後検討していくつもりである。また,フリーラジカル除去作用が期待される静脈麻酔薬の投与により,弛緩反応の障害がどのように修飾されるかについての検討も今後の課題としたい。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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