研究課題/領域番号 |
14770834
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
千坂 泰 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (40323026)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | パルボウイルスB19 / NSI蛋白 / cell cycle arrest / ウイルス学 / 母子感染 |
研究概要 |
高率にパルボウイルスB19 (以下B19と略〕に感染する細胞株UT-7/Epo-S1を既に樹立しており、まずこの細胞株を用いてB19感染後の細胞内におけるシグナル伝達物質の解析を行った。このUT-7/Epo-S1細胞はB19感染後、96時間でコントロール細胞に比べて生存率が約30%減少することが分かった。また、感染72時間後に細胞内DNAの容量をfluorescence-activated cell sorter (FACS)にて調べたところ、細胞周期がG2/M期で停止している細胞が増加していることが分かった。これらのB19感染細胞ではcyclin A、cyclin B1、リン酸化、cdc2が増加し、またcdc2-cyclin B1複合体のリン酸化活性も増加しており、これは有糸分裂阻害剤で処理された細胞と同様の結果であった。しかしながら、histone H1やH3のリン酸化は見られなかった。従って感染細胞はM期には入っていなかったと考えられた。さらに、cyclin B1の局在を調べたところ細胞質に集積し核に移行しておらず、B19感染によりcyclin B1の核移行が妨げられたため細胞周期はG2期で停止したと考えられた。また、免疫組織化学染色によりB19の非構造蛋白質NSIも細胞質に集積しておりcyclin B1と共染色されることからこの細胞周期の停止にはNSI蛋白質が重要な役割を担っていると考えられた。以上よりB19感染における細胞障害には感染細胞の細胞周期G2/M期における停止が深く関わっていると考えられる。
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