研究課題/領域番号 |
14770855
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
片山 富博 愛媛大学, 医学部, 助手 (90304625)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 微小循環 / 卵巣過剰刺激症候群 / 血管内皮障害 / 接着分子 / 白血球動態 / 血管透過性 |
研究概要 |
【目的】卵巣過剰刺激症候群は卵巣腫大、腹水あるいは胸水の貯留、血液濃縮および循環血液量減少を3大症状とする排卵誘発剤投与時の重大な合併症である。我々は、ラットに排卵誘発を施行した場合、腸間膜微小血管におけるアルブミンの漏出、白血球-血管内皮間接着反応、その分子メカニズムについて検討した。【方法】ラット排卵誘発法に従い、卵胞期のウィスター系雌性ラットにhMG 50単位、54時間後にhCG 50単位を腹腔内投与した。ペントバルビタールにて麻酔した後、大腿静脈にカニュレーションし蛍光標識したアルブミンを静脈内投与し、蛍光標識したアルブミンの血管外への漏出に関して蛍光生体顕微鏡を用いてリアルタイムにて観察した。透過光にて、白血球と血管内皮間の接着反応も観察した。抗ICAM-1単抗体:1A29にて前処置し、微小循環におけるアルブミン及び白血球の動態を観察した。【成績】排卵誘発した場合、腸間膜細静脈よりアルブミンの漏出は卵胞期・黄体期に比較して有意に上昇し、白血球と血管内皮の接着反応も増加していた。抗ICAM-1単抗体:1A29にて前処置すると以上の反応は抑制されていた。【結論】ラットに排卵誘発を施行した場合、腸間膜微小血管よりアルブミンの漏出がみられ、アルブミンの漏出には白血球-血管内皮間接着反応が原因のひとつと考えられた。その白血球-血管内皮間接着反応には接着分子であるICAM-1の発現が関与していた。
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