研究課題/領域番号 |
14770862
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
角 俊幸 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (50315991)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | リバウンド体重増加 / 血管新生 / VEGF / ダイエット / 肥満 / 脂肪細胞 / 細胞培養 / 脂肪組織 / 筋組織 |
研究概要 |
ダイエット後にしばしばみられるリバウンド体重増加のメカニズムを検討するために、ヒト白色脂肪細胞をもちいて、培養液中の栄養濃度を変化させ培養細胞ダイエットモデルを作製し、培養細胞および培養上清中の血管新生誘導物質発現量の経時的な変化を検討した。 まず、培養脂肪細胞を3群に分け、第1のグループ(コントロール・グループ)は10%牛胎仔血清(FCS)を含んだ培地で、第2のグループ(DR3%グループ)は3%のFCSを含んだ培地で、第3のグループ(DR6%グループ)は6%のFCSを含んだ培地で培養した。48時間培養後に、各々は12%のFCSを含んだ培地に変えられ、さらに48時間培養された。低栄養状態から高栄養状態に変化させると、脂肪細胞は脂肪滴を増大させた。同時に、培地中の血管新生因子(VEGF)は著しく増加した。免疫組織化学的検討では、VEGFの発現は脂肪細胞の細胞質の中で認められた。RT-PCR法により、VEGFmRNAも同様の傾向で変化していた。 つまり、脂肪細胞培養時に低栄養から高栄養に変化させると、脂肪細胞より産生されるVEGFが増加することがわかった。このことから、リバウンド体重増加のメカニズムに脂肪細胞より産生されるVEGFが関与している可能性が示唆された。この成果は、第27回日本産科婦人科栄養・代謝研究会にて報告し、International Journal of Molecular Medicineに掲載された。
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