研究課題/領域番号 |
14770867
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
宮越 敬 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70265883)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | ラット / 子宮内胎児発育遅延 / 胎盤 / vascular endothelial growth factor / placental growth factor / Placental growth factor |
研究概要 |
子宮低灌流における子宮および胎盤のvascular endothelial growth factor(VEGF)およびPlacental growth factor(PlGF)の発現の検討 [実験方法] (1)子宮胎盤循環の一過性血流遮断前後の子宮血流量の測定 既報の方法で、子宮胎盤循環の30分間の血流遮断を行い、レーザードプラ組織血流計により血流遮断前後の子宮血流量を測定した。 (2)一過性血流遮断前後の子宮・胎盤のVEGFおよびP1GFの発現検討 血流遮断前、遮断解除1、2、3時間後の子宮および胎盤を摘出し、VEGFおよびPlGFプローブによるin situ hybridizationを行った。 [結果] (1)血流遮断解除後には持続的子宮子宮低灌流が認められた。具体的には血流遮断解除1時間後の子宮血流量は血流遮断前の約60%にまで低下していた。また、この子宮低灌流は血流遮断解除3時間後まで認められた。 (2)in situ hybridizationにより、胎盤のtrophoblast giant cellにおけるVEGFおよびPlGFの発現が認められた。血流遮断前に比べ、血流遮断解除後にはVEGFの発現は徐々に増強し、PlGFの発現は徐々に減弱することが示唆された。 [考察] 子宮低灌流にともないtrophoblast giant cellにおけるVEGFの発現増強、PlGFの発現減弱が認められた。このことから、子宮血流量の変化がVEGFおよびPlGFの発現の変化に関与していることが示唆された。また、前年度の実験結果とあわせて検討すると、このVEGFおよびPlGFの発現の変化が胎児発育遅延の発症に関与しているものと考えられる。
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