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耳毒性物質による有毛細胞の細胞死と細胞内カルシウム濃度及びカルパインの関連

研究課題

研究課題/領域番号 14770880
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関弘前大学

研究代表者

橋本 敏光  弘前大, 医学部, 助手 (30261449)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードカルパイン / アミノ配糖体 / 耳毒性 / 有毛細胞 / カスパーゼ
研究概要

本年度の研究で以下の検討を行った。
1 マウスの蝸牛を器官培養しネオマイシン、カルパインのinhibitorとしてロイペプチン、カスパーゼのinhibitorとしてBoc-ASP(Ome)-fluoromethyl ketone (BAF)を用い、ネオマイシンによる有毛細胞数の減少を内外有毛細胞それぞれで検討した。
2 また先の2つの酵素のinhibitorを用いることで、その有毛細胞数の減少をどれだけ軽減できるかを比較した。
3 さらにTUNEL法と電子顕微鏡による観察によってネオマイシンのよる有毛細胞死がアポトーシスであることを示した。
実験によりネオマイシンによる有毛細胞の障害は法度依存性に認められ、外有毛細胞ではより低濃度から障害されることが分かった。ロイペプチンはネオマイシンによる有毛細胞数の減少を著明に軽減する効果を示したが、BAFはロイペプチンの著明な効果と比較すると軽微な効果であった。ネオマイシン単独の組織とBAFを加えた組織ではコントロールには観察されないTUNEL陽性細胞を多数認めたが、ロイペプチンを先に加えるとネオマイシンを加えてもコントロールと同様にTUNEL陽性細胞は認められなかった。さらに培養組織から切片を作成し、電顕にて有毛細胞を観察した所、アポトーシス変化を認めた。
これらの結果より、アミノグリコシドによる有毛細胞数の減少はアポトーシスの経路をたどり、その経路には一般的に知られているカスパーゼのみならず、カルパインも重要な役割をはたしていることが示唆された。
以上の成果は論文投稿中である。(Ann Otol Rhinol Laryngol)

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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