研究課題/領域番号 |
14770964
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
宮村 紀毅 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (20343345)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | 糖尿病網膜症 / 糖尿病モデル動物 / OLETFラット / Heme Oxygenase 1 / HO-1 / catalase |
研究概要 |
実験群として自然発症糖尿病モデル動物であるOtsuka Long-Evans Tokushima Faty (OLETF) ラットと対照群としてLong-Evans Tokushima Otsuka(LETO) ラットを飼育し、定期的に体重と血糖を測定した。LETOラットの体重は、経時的に増加し、8か月で約600gに達しその後も緩やかに増加傾向を示した。一方、OLETFラットは初期において、LETOラットよりも早い体重増加を示したものの、7か月の約630gをピークに減少に転じ、LETOラットより軽い体重で推移した。血糖は、6か月までは各群に差を認めなかったが、6か月以降、OLETラットは顕著な血糖増加を示した。糖尿病発症約10ヶ月後の16ヶ月齢にて、眼球を摘出した。パラフォルムアルデハイドにて固定し、OCTに包埋した。薄切切片を作成し、ラット抗HO-1抗体とラット抗catalase抗体を用いたABC法による免疫組織化学を行った。catalase蛋白、HO-1蛋白ともに、OLETFラットとLETOラットの神経網膜のほぼ全層に存在した。特にHO-1蛋白は神経節細胞層に強い染色性を認めた。catalase蛋白とHO-1蛋白の局在及び染色性の強さには、2群間に明らかな差を認めなかった。糖尿病発症10か月後の糖尿病モデルラットにおいては、catalase蛋白、HO-1蛋白の発現は対照群と差を認めなかった。今後、眼球摘出時に採取した網膜蛋白に対して、両蛋白抗体を用いたWestern blottingを施行し、生化学的にも実験群と対照群に差がないか確認の予定である。また、digoxigenin labeled RNA probeを作成し、in situ hybridizationを行い、RNAレベルでも免疫組織化学の結果を確認する予定である。
|