研究課題/領域番号 |
14770969
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
|
研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
鄭 守 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (40332952)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | 加齢黄斑変性 / マクロファージ / cDNAマイクロアレイ / Elongation factor 1 / ウィルムス腫瘍関連タンパク |
研究概要 |
加齢黄斑変性患者と正常者の単核球・マクロファージにおける遺伝子の同時大量発現解析を行い、遺伝子発現を比較検討した。滲出型加齢黄斑変性患者2例と年齢・性を適合させた正常者2例から、末梢静脈血50ccを採取し、リンパ球を分離した。抗CD14抗体を用いてセルソーティング法により、単核球とマクロファージを精製し、total RNAを抽出した。抽出したtotal RNAに対しcDNAマイクロアレイを用いて、2400個のヒト既知遺伝子に関し、発現解析した結果を比較検討した。2400個のヒト既知遺伝子の内、1060個の遺伝子は4例すべてで有意な発現が認められた。加齢黄斑変性患者2例と正常者2例の遺伝子発現の比較において、715個の遺伝子は、発現比が1/2倍以上2倍以内であった。正常者と比較して加齢黄斑変性患者で発現比が2倍以上であった遺伝子は55個あり、1/2倍以下であった遺伝子は2個のみであった。発現が2倍以上であった55個の遺伝子の内、Elongation factor 1とウィルムス腫瘍関連タンパク遺伝子の発現比は、3倍以上であった。この結果を元に、遺伝子発現の半定量化と組織発現を検討した。発現上昇を確認したElongation factor 1とウィルムス腫瘍関連タンパク遺伝子のプライマーを作成し、半定量的RT-PCRを行い、加齢黄斑変性患者と正常者での発現変動を検討したところ、cDNAマイクロアレイと同様の結果を得た。Elongation factor 1とウィルムス腫瘍関連タンパク遺伝子の発現が上昇していることが、加齢黄斑変性患者の脈絡膜新生血管においてマクロファージが蓄積していることに関与している可能性が示唆された。
|