研究課題/領域番号 |
14770977
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
藤巻 拓郎 順天堂大学, 医学部, 助手 (50333042)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 角膜内皮ジストロフィ / COL8A1 / COL8A2 / VIII型コラーゲン / ヘテロデュープレックス法 / 候補遺伝子 / ヘテロデュープレツクス法 |
研究概要 |
緒言:角膜内皮ジストロフィはFECD (Fuchs' endothelial corneal dystrophy)、PPMD (posterior polymorphous dystrophy)、CHED (congenital hereditary endothelial dystrophy)の3つに分けられ、それぞれ遺伝的多様性を持つ疾患と考えられている。2001年、FECDとPPMDの一部がVIII型コラーゲンα2鎖(COL8A2)遺伝子の変異と関連する事が報告された。 目的:VIII型コラーゲンはα1鎖2本とα2鎖1本の三重螺旋構造を持っていることから、α1鎖の遺伝子(COL8A1)も角膜内皮ジストロフィの候補遺伝子の一つと考え、ヘテロデュープレックス法を用いたWAVE^Rシステムで変異の有無を検討する。 対象、方法:平成10年から平成14年までに当科外来を受診し、説明と同意のもと抹消血DNA採血を行った、角膜内皮ジストロフィ患者14名(FECD10名(女性10名)、PPMD4名(男性1名、女性3名))と正常者47名を対象とした。各患者、正常者DNAのうちCOL8A1塩基配列をPCR (polymerase chain reaction)法で増幅。WAVE^Rシステムで正常者と異なるピークを示したものについて、オートシークエンサーにより塩基配列を確認した。 結果:患者1名にCOL8A1エクソン1のPCR産物が、WAVE^Rシステムで陽性であった。塩基配列ではCOL8A1の287番目の塩基がC→Tに変わり、ミスセンス変異(Ala96Val)をヘテロに持つことが確認できた。他の患者13名と正常者47名にこの変異は見出されなかった。 考察:PPMD患者にCOL8A1の変異が認められ、正常者47名から検出されなかった事から、COL8A1は角膜内皮ジストロフィの原因遺伝子の1つである可能性がある。
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