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歯周病克服への新たなアプローチを目指して〜歯周病原細菌由来リポタンパク質の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14770999
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関北海道大学

研究代表者

長谷部 晃  北大, 歯学研究科(研究院), 助手 (90281815)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード歯周病 / Bacteroides forsythus / リポタンパク質 / 炎症性サイトカイン / アポトーシス / TLR2 / 抗体価
研究概要

Bacteroides forsythus由来のリポタンパク質(BfLP)の生物活性について、以下のことを明らかにした。
● BfLPはヒト正常歯肉線維芽細胞(hGF)にIL-6産生を誘導し、単球・マクロファージ系細胞株THP-1にTNF-αの産生を誘導する。また、Lipopolysaccharideの活性を消失させるポリミキシンBはこの活性に影響を与えない。
● BfLP刺激により、hGFならびにTHP-1においてNF-κBが経時的に活性化されている。
● BfLPのレセプターとして、自然免疫系のレセプターとして重要であるtoll-like receptor (TLR)のひとつであるTLR2が関与している。
● BfLPは最終濃度1μg/ml以下の刺激では炎症性サイトカイン産生を誘導するが、それ以上の濃度による刺激では細胞死を誘導する。
● BfLPは最終濃度6μg/mlでhGFに100%、歯肉上皮系細胞KBに80%程度細胞死を誘導する。
● BfLPは最終濃度6μg/mlで単球・マクロファージ系細胞株HL-60ならびにTHP-1に細胞死を誘導するが、リンパ球形細胞株MOLT-4には細胞死を誘導しない。
● 上記の細胞死はアポトーシスを伴い、それぞれcaspase-8の活性化が確認される。
● 歯周病患者・健常者それぞれ10名のBfLPに対する抗体価を比較すると、歯周病患者の平均抗体価は健常者の平均抗体価の約2.4倍であり、危険率2.6%で有意差が認められる。
以上のことから、BfLPは歯周病において何らかの病因的役割を果たしていることが示唆された。現在上記内容を学術雑誌に投稿準備中であるが、今後はより詳細な研究が必要であると思われる。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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