研究課題/領域番号 |
14771000
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 拓一 東北大学, 大学院・歯学研究科, 講師 (10303132)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 16S ribosomal RNA / PCR / RFLP / 口腔細菌 / 齲蝕関連細菌 / 歯周病関連細菌 |
研究概要 |
口腔領域の細菌叢の解析手法は、古典的な培養法及び生化学的性状検査法から、PCR法を利用した分子生物学的解析法にシフトしつつある。そこで本研究では16S rRNA genes PCR-RFLP法を齲蝕や歯周病に関連する口腔細菌の同定に応用し、細菌叢解析における有効性について検討した。 口腔のグラム陽性菌(Actinomyces属、Streptococcus属など)及びグラム陰性菌(Porphyromonas属、Prevotella属、Fusobacterium属など)の各標準株と臨床分離株を用いた。16S rRNA genesのユニバーサルプライマーを用いてPCRを行ない、得られたPCR産物を制限酵素AluI、Hae IIあるいはHpaIIで処理した。制限酵素断片のアガロース電気泳動像を記録し、各菌種のパターンを、GenBankのデータベースを基に計算した結果と比較した。その結果、各制限酵素処理後の泳動像は、各種の口腔細菌に特異的なパターンを示し、また得られたパターンはデータベースから計算した結果と一致した。以上のことから16S rRNA genes PCR-RFLP法は、口腔細菌の同定に応用可能であり、さらに迅速・簡便であることが判明した。さらに、16S rRNA genes PCR-RFLP法(グループ分け)とシークエンス解析を組み合わせることにより、口腔細菌種同定のスタンダードな方法となりうることが示唆された。
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