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歯根膜樹状細胞の役割(免疫担当細胞として以外の働きに関する研究)

研究課題

研究課題/領域番号 14771013
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関松本歯科大学

研究代表者

川原 一郎  松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (20319114)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード樹状細胞 / 歯根膜 / 破骨細胞 / 歯の移動 / 骨吸収 / 骨形成
研究概要

昨年度までの研究成果として,ラット歯根膜の樹状細胞と破骨細胞の関係を検討し,歯の移動に伴って破骨細胞は特定領域に局在すること.そして樹状細胞は破骨細胞とは明瞭に棲み分け的に分布していることが明らかとなっている.さらに,ラット臼歯を実験的に移動させ,歯根膜の破骨細胞の分布領域が変化するときに,樹状細胞がどのように変化するかを観察検討した.その結果,歯根膜での破骨細胞の分布領域の変化に伴い樹状細胞も分布領域を変化させ,明らかに破骨細胞と連動した分布の変化が認められ,論文にて公表した(松本歯学29:59-65,2003).また,今回の実験系では通常の組織ではあまり見られない幼若な破骨細胞と樹状細胞が多く観察でき,これらの細胞の分化発達過程を形態的に観察するのに適したモデルであることが確認できた.今回の免疫組織化学的電顕所見をふまえて両細胞の特殊な関係がさらに強く示唆され,これらの成果の一部は歯科基礎医学会(2003年9月盛岡)にて公表した.
今年度は破骨細胞のマーカーとして酒石酸耐性酸性ホスファターゼの他にcathepsin Kを用いてさらに幼弱な破骨細胞の同定に臨んだ.そして歯根膜毛細血管周辺に極めて幼弱な小型円形のcathepsin K陽性細胞を観察できたが,未だ,形態的特徴の同定には至っていない.また,歯根膜神経支配と骨吸収の関連性にも目を向け,歯根膜神経線維と破骨細胞の細胞膜接触を電顕レベルで検索した.そして,歯根膜神経線維とcathepsin K陽性細胞の関連性を示唆する所見を観察した.
以上,歯根膜において破骨細胞が骨吸収領域に特異的に分布することは,歯の移動に伴う歯根膜改造現象において樹状細胞や歯根膜感覚神経線維などが選択的に破骨細胞の出現,分化を誘導していることが示唆された.
関連の論文報告は,現在鋭意作成中である.

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2003 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 歯の移動による歯根膜樹状細胞の分布変化2003

    • 著者名/発表者名
      川原一郎
    • 雑誌名

      松本歯学 29・1

      ページ: 59-65

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 川原一郎: "歯の移動による歯根膜樹状細胞の分布変化"松本歯学. 29・1. 59-65 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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