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偏性嫌気性菌における薬剤排出機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14771016
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関愛知学院大学

研究代表者

宮前 真  愛知学院大学, 歯学部・歯科補綴学第一講座, 講師 (10340150)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワードBacteroides fragilis / Bacteroides thetaiotaomicron / 薬剤排出ポンプ / ノルフロキサシン
研究概要

我々は,現在までに,宿主大腸菌の複数の薬剤に対する抵抗性を高めるBacteroides thetaiot aomicron ゲノムDNA断片のクローン化に成功し,その遺伝子.(bexAと名付けた)を同定した.そして,種々の検討から,bexA遺伝子は明らかに薬剤排出ポンプに関わる遺伝子であり,さらに薬剤排出ポンプの中では新しいMATEファミリーに属することを証明した.
しかし,Bacteroides fragilis groupの中で,特に嫌気性菌感染症に関与するとされている,B.fragilis からは,B.thetaiotaomicronと同様のDNA断片のクローン化には成功していなかった.そこで,現在B.fragilisのgenome解析を遂行しているSanger InstituteのwebサイトからB.fragilis塩基配列に対して,bexAの塩基配列をテンプレートとしたBLASTサーチを行なうと,高確立で相同性を示すDNA領域がヒットした.そこで,その遺伝子領域の5'と3'にプライマーを設計し,B.fragilis ATCC25285染色体DNAをテンプレートとしてPCRにて増幅した(1,090bp).その増幅されたDNA断片をスーサイドベクターpGERMに組み込み,大腸菌DH5αに導入した.得られたリコンビナントを制限酵素地図を作成して確認し,再度大腸菌S17-1に導入した.そのS17-1とB.fragilis ATCC25285株をMaitingし,B.fragilisの同遺伝子領域ノックアウト株作成を試みた.ゲンタマイシン,エリスロマイシンが添加されたGAMプレート上に出現した7コロニーを得た.
その7コロニーとコントロールとしての親株の薬剤感受性をノルフロキサシンについて調べると,親株に対してその7コロニーは全て感受性が増していた.これにより,B.fragilisの薬剤排出ポンプをコードする遺伝子領城,すなわちbexAと相同性を有する領域がノックアウトされた事が考えられる.今後は,このリコンビナントプラスミドとそのDNA断片やノックアウト株について益々検討を加えていく予定である.

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 池田 健, 宮前 真, 上田 青海, 吉村 文信: "嫌気性菌の多剤排出ポンプ"日本細菌学雑誌. 57(4). 607-617 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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