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口腔内電位と唾液性状を指標とした修復金属溶出に関する検査方法

研究課題

研究課題/領域番号 14771081
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関新潟大学

研究代表者

橋本 明彦  新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (20283020)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード金属アレルギー / 金属溶出 / 電位測定 / 参照電極 / 唾液検査 / 唾液pH / 細菌数 / 金銀パラジウム合金
研究概要

I.方法
(1)口腔内金属修復物の電位と成分および唾液性状との関係
対象は研究対象年に外来を受診した金属アレルギー患者とした.口腔内電位はDMAメーターを用いてマニュアルモードにて測定を行った.唾液性状は,唾液量,唾液緩衝能,細菌数を測定した.その後,金属修復物から微量金属試料を採取し,EPMA分析に供した.このうち金銀パラジウム合金に関して検討を行った.
(2)金属アレルギー患者と金属修復物との関係
対象は,1991〜2000年に金属アレルギー外来を受診した金属アレルギー405症例および1993年〜2002年に本学医学部皮膚科を受診した扁平苔癬78症例とした.
II.結果と考察
(1)口腔内金属修復物の電位と成分および唾液性状との関係
金銀パラジウム合金の電位は約-100mVから10mVまでの範囲内であった.唾液性状と口腔内電位との間に明らかな相関関係は認められなかった.また,金銀パラジウム合金の主要成分である金,銀,パラジウム,銅と口腔内電位の間にも明らかな相関関係はなかった.しかし,微量添加元素である亜鉛,インジウムに関しては電位によって含有の有無にばらつきがあった.また,微量に硫黄が検出された修復物もあり,これらが電位変化に影響している可能性が示唆された.
(2)金属アレルギー患者と金属修復物との関係
金属アレルギー患者においては,金,銀,パラジウム,銅,コバルトの各感査の有無について統計学的な有意差は認められなかった.ニッケルは女性の方が,クロムは男性の方が,有意に陽性率が高かった.また,水銀は特定の年齢層で有意に高かった.
扁平苔癬患者においては,アレルゲン金属除去患者9例のうち7例で症状の改善を認めた.また,口腔清掃を行っている患者では,扁平苔癬の症状改善を認めた症例も数例存在した.従って,金属アレルギーや口腔衛生状態が扁平苔癬に関与している可能性が示唆された.

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 本院における歯科金属アレルギーが疑われる症例の感作陽性率とアレルゲン保有率の変化2004

    • 著者名/発表者名
      小林康子
    • 雑誌名

      新潟歯学会誌 34巻1号

      ページ: 35-39

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 歯科金属アレルギーの臨床2004

    • 著者名/発表者名
      野村修一
    • 雑誌名

      新潟歯学会誌 34巻1号

      ページ: 1-10

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 新潟大学皮膚科における10年間の扁平苔癬症例のまとめ;特に歯科金属との関連について2004

    • 著者名/発表者名
      清水純子
    • 雑誌名

      日本皮膚科学会雑誌 114巻

      ページ: 1277-1282

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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