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口腔咽頭におけるカンジダの病原性発現機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14771089
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

柏原 稔也  徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (90274232)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードカンジダ / デンチャープラーク / 誤嚥性肺炎 / 薬剤耐性 / バイオフィルム / 咽頭プラーク
研究概要

高齢者の口腔咽頭に特徴的なカンジダの病原性を解明するために,カンジダと他の病原性の高い微生物と共存させ,共凝集性を検討した結果,誤嚥性肺炎原因菌であるStreptococcus intermediusと高率で共凝集を示した.また,カンジダと共凝集した株,共凝集していない株を使用して,celldesk上にバイオフィルムを作製し,比較検討した結果,共凝集する株の方が,共凝集していない株より厚いバイオフィルムを形成した.
バイオフィルムは,抗菌薬に対して抵抗性を示すことは報告されているが,共凝集することによって抗菌薬の感受性を示すかどうかは不明であり,今回検討した結果,カンジダと共凝集したS.intermediusは,ミノサイクリンに対する感受性が,S.intermedius単独と比較して低下することが明らかとなった.
また,抗真菌薬に対するカンジダ耐性株の報告も多く,問題視されており,今回,デンチャープラーク,咽頭微生物叢から採取したカンジダに関して抗真菌薬感受性を検討した結果,Candida albicansには耐性株が存在しなかったものの,C.tropicalis, C.glabrata, C.kruseiにフルコナゾール耐性株が存在した.
これらの結果から,カンジダは,誤嚥性肺炎原因微生物と共凝集し,一塊となって誤嚥され,病原性を発揮する危険性があることが示唆され,誤嚥性肺炎予防という観点から,カンジダを除菌する必要性があると考えられる.
今後,カンジダと誤嚥性肺炎原因菌との共凝集因子や共凝集による薬剤感受性の低下メカニズムなどを詳細に検討していく必要があると思われる.

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大村 直幹, 弘田 克彦, 蟹谷 容子, 永尾 寛, 柏原 稔也, 市川 哲雄: "デンチャープラークと咽頭の微生物叢との関連性"日本補綴歯科学会雑誌. 46巻4号. 530-538 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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