研究課題/領域番号 |
14771112
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
新田 馨子 (内田 馨子) 鶴見大学, 歯学部, 助手 (20298269)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | プラズマ照射器 / LED照射器 / ハロゲン照射器 / 屈折率 / フィラー / 硬化深さ / 色調安定性 / 光強度 / ヌープ硬さ |
研究概要 |
昨年度の実験結果から、光源の異なる光照射器による重合性の違いが光重合レジンの重合性および色調安定性に及ぼす影響が示唆された。この結果を基にBis-GMA、TEGDMAの組成比を変えたモノマーに屈折率の異なるフィラーを加えてコンポジット化し、各光照射器の特性と光重合レジンの成分がその重合性と光透過性に及ぼす影響についてさらに実験を行った。 1.試作光重合モノマーの屈折率 Bis-GMA、TEGDMAの配合比を変えた3種の試作モノマーと2種のフィラーの組み合わせで計6種の試作レジンを作成した。重合前後の試作モノマーとフィラーの屈折率との差の変化を測定して、重合性および色調安定性の比較試料とした。 2.試作光重合レジンの重合性 プラズマ照射器、LED照射器、ハロゲン照射器にて重合した試作レジンの硬化深さを調べた。いずれの照射器においても、フィラーとモノマーの屈折率の差が小さい方が大きな値を示した。また硬化深さは照射時間の延長と共に大きくなっていた。 3.試作光重合レジンの色調安定性 ISO4049にしたがって、各光照射器で重合した光重合レジンについて耐光試験を行い、耐光試験を行わない試料をコントロールとして色差ΔE*abを分光計測色計にて測定した。ΔE*abはLED照射器で重合した試作レジンが最も大きい値を示した。 以上の結果により、光照射器の光源にかかわらず、光重合レジンのマトリックスとフィラーの屈折率の差がその重合性に影響を及ぼしていた。また、昨年度の実験こおいで光強度の最も低かったLED照射器は硬化深さ、色調安定性ともに他の光源の照射器よりも劣る結果となり、光強度が光重合レジンの重合性および色調安定性にも影響を及ぼしていることが示された。
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