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細胞工学的手法を用いた唾液腺再生に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14771127
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関名古屋大学

研究代表者

西口 浩明  名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (00335043)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード培養唾液腺細胞 / 三次元培養 / 細胞移植 / 唾液腺萎縮モデル
研究概要

in-vitro
3T3細胞をfeeder layerとして培養した正常培養唾液腺上皮細胞を、I型コラーゲンゲルを用いて3次元培養を行ったところ,培養細胞は嚢胞様の形態形成を示した。将来の人工唾液腺の可能性を示唆する所見であり、さらに細胞混合密度やコラーゲン濃度を検討し、HGF・EGFなどの細胞増殖因子の添加等を行ったが、腺組織に特徴的な導管および腺房構造は得られず、細胞に極性も認められなかった。この実験系で思うように形態形成が得られなかった理由は、培養された細胞が上皮細胞だけであったために、生体内でみられる上皮-間葉系の相互作用が働かなかったため、そして細胞の足場たる担体になんの形態も付与されていなかったためと推測される。よって今後は上皮細胞に加えて、間葉系細胞の培養を行い2つを混合し、さらに担体も多孔質のβ-TCPを用いての実験系を計画している。
in-vivo
蛍光標識したラット正常唾液腺上皮細胞を、導管結紮によるラット顎下腺萎縮モデルと、無処置のラットの腺体内に細胞懸濁液として注入、移植を行った。その結果萎縮モデルにおいては移植後4週までの生着を確認したが、無処置のラットでは生着は認められなかった。これにより移植細胞が生着するには萎縮から回復していく過程で発現している遺伝子あるいは細胞増殖因子などが関与していることが示唆された。現在、移植細胞の生着に関与する因子を蛍光ディファレンシャル・ディスプレイ法などで解明することを計画している。そして萎縮モデルにおける移植細胞の分化を免疫染色等により検討したところ一部に導管への移行が認められた。腺房への分化は認められなかったものの、唾液腺の発生において腺房は導管から分化するとの報告があるので、将来の唾液腺再生の可能性は示唆された。今後GFPトランスジェニックマウスの細胞を用いた長期の経過観察を計画している。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Sugito, H.Kagami, K.Hata, H.Nishiguchi, M.Ueda: "Transplantation of cultured salivary gland cells into an atrophic salivary gland"Cell Transplantation. (in press). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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