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顎関節症初発因子としての酸化ストレスの重要性

研究課題

研究課題/領域番号 14771170
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関北海道大学

研究代表者

岡本 亨  北海道大学, 病院, 助手 (30301914)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードフィブロネクチン / 滑膜細胞 / MMP / ザイモグラフィー / TIMP / 顎関節症 / 酸化ストレス
研究概要

仮説1:酸化ストレスによって非酵素的に分解生成されたFn-fが直接もしくは間接的にMMPを活性化する。
ファイブロネクチンの非酵素的分解産物のMMP産生への関与は陰性であった。一方、ファイブロネクチンの120kDaドメインがインテグリンを介して、MMP2、9の産生を向上させることをザイモグラフィーで確認した。ザイモグラフィーで得られたバンドがMMP2、9であることを二重チェックする目的で、SDS-PAGE後western blottingによってそれぞれがMMP2、9であることを確認した。ザイモグラフィーの結果同様、120kDaドメイン濃度依存的に、MMP2、9の産生が増大していた。
よって、MMP2,9のupregulateには細胞外基質であるファイブロネクチン、特に120kDaドメインのインテグリンとの結合が必要であることが示唆された。
今後は、顎関節症患者の滑液分析も平行して行い、特に分解産物に着目して分析を進めていく必要が確認された。
仮説2:酸化ストレスを受けたTIMPのMMP結合能力は低下する。
MMPの特異的阻害酵素であるTIMPは、reactive oxygenによってその阻害能力が低下することを報告した。さらに、顎関節症患者より得た滑液中のTIMPを、ポリクローナル抗体を使用し、免疫沈降法を行い、部分精製産物を得た。酸化ストレスを受けた際に生じる変化の一つであるcarbonyl基を調べた。その結果、顎関節症患者滑液中には、多量のcarbonyl基が存在していた。
顎関節腔内に分泌されたTIMPは、酸化ストレスを受けることによってMMP阻害能力の低下が生じる。その結果相対的にMMP活性が高まり、基質が病的に分解されることが予測された。
現在、発表準備中である。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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