研究課題/領域番号 |
14771188
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
邵 仁浩 九州歯大, 歯学部, 助手 (10285463)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 高齢者 / 口腔保健 / 全身的健康状態 / 生命予後 / 縦断研究 |
研究概要 |
現在までの口腔健康と全身的な健康状態の関係についての研究は、そのほとんどが断面研究であり因果関係についての科学的なエビデンスは認められず、仮説の提唱にとどまっていることは否めない。本研究では、我々が平成10年に実施した福岡県内9市町村に在住する80歳高齢者を対象に口腔と全身の健康状態に関する疫学調査により得られた成果をベースラインデータとして追跡調査を実施し、口腔健康と全身疾患発症や生命予後との関連性を明らかにし、科学的根拠に基づく地域高齢者の包括的健康管理プログラムの開発を試みることを目的としている。1年目である平成14年度は、福岡県内の大正6年生まれの初回調査対象者827名に対して、予後調査としてのアンケート調査を実施した。項目として、生死の確認、死亡の場合は家族に対して、死亡の原因疾患および死亡年月日を、生存の場合は原則として本人に対して、各種疾患の発症の有無、入院の有無などを調査した。なお、死亡の原因疾患および死亡年月日などに関しては、アンケート調査以外に人口動態調査票(死亡小票)による確認を行った。また、生存者に対して、口腔内診査(歯の状況、歯周組織の状況、顎関節症状、補綴物の状況および嚥下機能についての診査)、全身健康診査(ADL判定(厚生労働省基準)、身長,体重および血圧測定)、運動機能測定(握力、開眼片足立ち、脚伸展力、脚伸展パワーなどの測定)および口腔内細菌検査を行った。次年度は、得られた調査結果により初回調査時の口腔健康状態と、その後の生存者の全身的な健康状態の変化および生命予後との関連性を分析し、高齢者の疾病予防に関する包括的健康管理プログラムの開発を試みたい。
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