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フッ素徐放性修復材と象牙質内液移動による窩洞底部再石灰化に及ぼす影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14771197
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関岩手医科大学

研究代表者

染谷 美子  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (40316394)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード再石灰化 / フッ素徐放性歯科材料 / 象牙質内液 / マイクロラジオグラフィ / 髄腔内圧
研究概要

従来確認した象牙質内液移動とフッ素徐放性歯科材料の複合因子による窩洞底部の再石灰化に及ぼす影響を確認し、最適な条件を検討する目的でin vitroでの検討を試みた。抜髄したウシ切歯の歯冠にモデル窩洞を形成し、窩洞内面に0.1M乳酸ゲル(pH5)で人工初期齲蝕を形成した。その後、各フッ素徐放性歯科材料(Fuji Ionomer Type II, Fuji Luting, Fuji II LC, Unifuil^【○!R】F, GC)をメーカー指定の方法で充填した。その試料の髄腔内に象牙質内液ミネラル基準溶液で満たし、隨腔内圧を±0mmHg(無圧),+20mmHg,(Fuji Ionomer Type IIのみ)に調節し、作用させた。7日後、窩洞底部のミネラル濃度分布をマイクロラジオグラフィと画像定量法により評価した。無圧条件の脱灰深度Ld,ミネラル喪失量ΔZは、各フッ素徐放性歯科材料において有意差が認められなかった。一方、Fuji Ionomer Type IIでは、マイクロラジオグラフィ像から、無圧条件に対し、生理的な条件(+20mmHg)において窩洞底部のミネラル回復傾向が確認された。生理的な条件と無圧条件間Ld,ΔZに有意差が認められた。
このことから、フッ素徐放性歯科材料では少なくとも無圧条件で窩洞底部の再石灰化を促進することが確認され、窩洞内の保護に重要な役割を果たす可能性が示唆された。
象牙質内液移動の有無が窩洞底部での再石灰化に大きく影響することが明らかであり、このことは、実験条件としても重視すべきであると考えられる。今後は、各フッ素徐放性歯科材料の生理的な髄腔内圧条件(+20mmHg, +30mmHg, +40mmHg)を追加し、最石灰化条件効果を検討するとともにこれらの窩洞底部の断層構造を共焦点レーザー顕微鏡で確認し、元素組成の分布プロファイルをFT-IRにより分析する。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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