研究課題/領域番号 |
14771203
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
蔵本 千夏 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (30297345)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 口腔ケア / 摂食嚥下 / 口腔機能 / 経口摂取 / 介護老人保健施設 / 老年者 / 口腔内細菌数 / Candida菌 / 痴呆 / 義歯 / MRSA |
研究概要 |
摂食に対する援助及びQOLを高める口腔ケアを進めるには、入院患者の口腔機能の評価をできるかぎり早期に的確に行う必要があることが示唆された。医師や看護師が摂食嚥下機能訓練指導者となっている施設では言語聴覚士ないしは機能訓練士といったリハビリ専門スタッフが摂食嚥下機能訓練指導者となっている施設と比較して経口摂取開始の決定にRSSTや嚥下造影検査が用いられている割合が少なく、意識レベルや水のみテストが主に参考とされていた。これは施設間に経口摂取開始の基準に有意な差あることを示唆するとともに、水のみテストはRSSTよりも窒息や極度の誤嚥の危険を伴うとの報告も多く、嚥下機能の評価に対する情報提供を十分に行っていく必要性が示唆された。入院期間が短い施設ほど、義歯を早期から使用させている傾向があり、早期に義歯の使用を開始することが早期退院につながる可能性が示唆された。また、口腔機能の評価を行い、義歯を積極的に使用させている施設では早期に経口摂取が開始される傾向があった。さらに口腔機能の評価をしている施設ほど、できる限り日常生活に近い食事を提供し早期の機能回復と社会復帰を目指そうとする傾向があり、経口摂取開始時および退院時の食形態がより日常に近くなるなっていた。つまり口腔機能の評価を十分行い、義歯の使用を含めできる限り早期に元の状態に近づけることで、より早く機能回復が得られ、早期退院と社会復帰が可能となることが示唆された。
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