研究課題/領域番号 |
14771240
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松永 茂樹 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (50334339)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 不斉触媒 / 不斉合成 / イミン / マンニッヒ反応 / 亜鉛触媒 / ビナフトール / 医薬合成 / ニトロアルカン |
研究概要 |
本研究の最終年度にあたる本年度は、経済性と環境調和性にすぐれた反応系構築を目指し検討を重ねた結果以下の成果を得た。亜鉛触媒を活用したアンチ選択的な触媒的不斉マンニッヒ型反応の触媒量の低減化に関しては反応条件の詳細な検討により従来の他のグループの報告よりも500倍優れた触媒回転数を達成した。これは現時点で触媒的不斉マンニッヒ型反応に対して世界最高の回転数を示す触媒である。また、昨年度は芳香族アルドイミンからのアンチ選択的なマンニッヒ型反応のみを開発したが、本年度はさらにイミンの保護基を検討した結果、Boc-イミンを用いることで、シン選択的なマンニッヒ型反応の開発に成功した。さらに医薬合成への応用として、シン選択的な触媒的不斉マンニッヒ型反応を活用して抗腫瘍剤として有効なタキソテアの側鎖部の合成を達成した。またエステル等価体を求核剤とした反応開発にも着手し、新規に考案したN-アシルピロールを用いた反応を検討した。昨年度に用いた亜鉛のほかにインジウム金属がイミン活性化および系中でのエノラート生成に優れた性質を示すことを見い出した。配位子のチューニングに関しては、連結型ビナフトール不斉配位子を基軸としたスクリーニングを徹底して検討した。その結果、柔軟で自由度の高いビフェニル骨格を導入することで反応速度を大幅に向上することに成功した。これは従来の不斉配位子と比較して不斉源を半分にできたばかりでなく、高いエナンチオ選択性を維持したまま反応速度を向上させた点で価値が高い。
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