研究課題/領域番号 |
14771243
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
末田 拓也 徳島大学, 薬学部, 助手 (40260682)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | アルキルペルオキシヨーダン / ラジカル / 保護反応 / テトラヒドロフラニルエーテル / アルキルペルオキシ-λ^3-ヨーダン / α-アルコキシラジカル / テトラヒドロフラニル化 / アルコール / 保護基導入反応 / オキソニウム / テトラヒドロフラン |
研究概要 |
アルコールの保護基はこれまでに数多く研究され、種々の保護基が有機合成に利用されている。テトラヒドロフラニル基は、テトラヒドロピラニル基よりも弱酸性条件下に脱保護が可能であり、位置選択的脱保護反応への適用が期待される。ところが酸との反応性が高いためにその合成は困難である。これまでに報告されているアルコールの2-テトラヒドロフラニルエーテルへの保護反応は、市販されていない入手困難な試薬・重金属の使用、および複雑な実験操作を要する方法がほとんどである。今回私が研究期間内に計画・実施した2-テトラヒドロフラニルエーテルの新規合成法は、毒性の低いヨウ素化合物を用いて環境に優しく穏和な条件下に簡便に行うことが可能である。 昨年度の研究期間中にアルキルペルオキシヨーダンを、THF中アルコール存在下に作用させて2_テトラヒドロフラニルエーテルを合成したが、その収率は中程度であった。今回の研究期間内では、2-テトラヒドロフラニルエーテルの収率の向上を目的に反応条件を種々検討したところ、以下の結果を得た。 四塩化炭素存在下に上記反応を行ったところ、1級アルコールを用いた場合に高収率で2-テトラヒドロフラニルエーテルを得た。なお、本反応ではアルキルペルオキシヨーダンは触媒量でも満足な結果が得られた。一方、2・3級アルコールとの反応は全く進行しないので、本反応が位置選択的に進行することが明らかとなった。 本反応でもやはり2-テトラヒドロフラニルラジカルが中間体に発生すると考えられるが、これが四塩化炭素と反応して2-クロロテトラヒドロフランが発生し、アルコールとの求核置換反応が進行して2-テトラヒドロフラニルエーテルが生成すると考えられる。
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