研究課題/領域番号 |
14771379
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 東京都立保健科学大学 |
研究代表者 |
習田 明裕 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 助手 (60315760)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 臓器移植 / 生体肝移植 / QOL / レシピエント / ドナー / 苦悩・葛藤 / 家族 / 看護職 / 免疫抑制剤 |
研究概要 |
生体肝移植を受けたレシピエントが日常生活を送る上でどのような苦悩・葛藤を抱えているかを探索し、レシピエントのQOLを高める看護援助の示唆を得ることを目的に面接調査を行った。国内3ヵ所の大学病院を対象施設とし、現在移植外来通院中の生体肝移植を受けたレシピエント(18歳以上で移植後1年以上経過)の方を対象者とした。方法は半構成式面接を行い、テープに録音した内容を全て逐語的に記述した上で、その内容を苦悩・葛藤を軸にコード化、サブカテゴリーにまとめ、最終的なカテゴリーを抽出して結果を示した。対象者は女性8名、男性3名の計11名(平均年齢は52.5±5.4年)で、ドナーは夫婦間が8名、親子間(子供から親への移植)が3名であった。疾患は、原発性胆汁性肝硬変が5名、非アルコール性肝硬変3名、劇症肝炎3名であった。平均入院期間は約2ヶ月半、移植後から現在までの期間は平均約3年7ヶ月であった。抽出されたカテゴリー及びサブカテゴリーは以下の通り。 1.身体の不確かさ 1)死への恐怖感(1)拒絶反応への不安(2)再発への恐怖感 2)制限された生活(1)易感染性(2)薬を飲み続ける(3)日常生活活動制限 3)不健康感(1)持続的倦怠感・易疲労性(2)免疫抑制剤・ステロイドの副作用、(3)特有な苦痛(痒み、黄疸・睡眠障害など) 2.自己存在価値のゆらぎ 1)負債感(1)ドナーへの思い(2)家族・親族の関係の変化(3)家族の負担 2)虚脱感(1)やる気が起きない(2)むなしさ 3)怒り(1)急激な方向転換(情報の不足)(2)本人の意志の不在(肝性脳症) 3.移植を受けて喪失したもの 1)経済的負担(1)生活が成り立たない(2)予期せぬ治療費(3)社会的サポートの欠如(4)遠隔地からの通院 2)役割の喪失(1)家族内の役割が果たせない(2)退職・休職せざるを得ない 今後は本調査結果をもとに、健康関連QOL:SF-36をベースに影響要因の量的検討を加えた上で、生体肝移植後のレシピエントQOLモデルを構築していく必要性が示唆された。
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