研究課題/領域番号 |
14771394
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 自治医科大学 (2003) 群馬県立医療短期大学 (2002) |
研究代表者 |
春山 早苗 自治医科大学, 医学部, 助教授 (00269325)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 精神障害者 / 生活の質 / 市町村保健師 / 地域ケア体性 / 地域ケア体性づくり / 地域資源 / 評価 / 保健師活動 / 地域ケア体制 / 地域ケア体制づくり / 地区活動 |
研究概要 |
精神障害者(以下障害者とする)を支える市町村地域ケア体制づくりに必要な保健師の視点と活動方法を明らかにするために、H14年度の研究成果を基に質問紙を作成し、障害者の自立と社会復帰の促進を目的とするホームヘルプサービス事業(以下事業とする)を中心に2県118市町村の精神障害者支援に関わる保健師活動を郵送による自記式質問紙調査により調べた。有効回答数(率)は83市町村(70.3%)であった。その結果、市町村において貢献できる障害者の生活の豊かさの側面は、H14年度の市町村保健師5名の活動を対象とした質的研究結果と同様の結果が得られ、また多くを占めていた側面は「基本的な生活力」「生活の営みの支え」「帰属感や人とのつながり」であった。地域ケア体制づくりに必要な保健師の視点として、事業実施に関わる問題の因子分析から、「行政や住民の関心・理解」「ニーズとサービス提供機関準備状況の明確さ」「関係者・機関の関心・理解」が明らかになった。また、事業を中心とした保健師の活動の結果、(1)関係者・関係機関、(1)本人・家族、(3)保健師各々に変化がみられた。(1)は【支援の弾力性】【関係職種・機関の主体性や責任性】【支援の総合性】【制度やサービスの利便性】の面に、(2)は【資源利用の考え方や姿勢】【保健師との関係】に、(3)は【障害者と家族のニーズの明確さ】【支援対象の明確さ】【精神障害者支援方法】に変化がみられた。これらの変化は地域ケア体制づくりによりもたらされた成果と捉えられ、関係者・関係機関、本人・家族、保健師各々について、変化をもたらしたか、あるいは意図的に変化をねらったかという、地域ケア体制づくりに必要な保健師の視点であった。市町村地域ケア体制づくりに関わる活動方法については、ニーズの把握方法、関係者・関係機関を支援し協力し合うための活動方法、新規事業等新たな取り組みの準備のための活動方法、障害者とその家族のニーズに合ったサービスや地域資源づくりとそれらの質を維持・向上させるための活動方法が、明らかになった。
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