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出産に対する自己効力感の形成プロセス―モデリングによる形成を中心に―

研究課題

研究課題/領域番号 14771406
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 臨床看護学
研究機関金沢大学

研究代表者

亀田 幸枝  金沢大学, 医学部, 助手 (40313671)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード出産 / 自己効力感 / 妊婦 / 形成プロセス / 質的研究
研究概要

目的;妊婦の出産に対する自己効力感を高める介入方略を考えるために,モデリングによる形成に焦点をあて,出産に対する自己効力感の形成プロセスを明らかにする。
方法;総合病院で妊婦健診をうけ,経膣分娩を予定していた妊娠後期の妊婦9名(初産婦7名,経産婦2名)に振り返りによる半構成的インタビューを行った。面接内容は逐語録にし,質的帰納的に分析した。
結果;モデリングの資源には,ピア・グループ,過去の出産体験の中の自己,助産師や医師などの専門家,パートナーがあった。妊婦の出産に対する自己効力感の形成には,【自己の身体能力への信頼】と【安心できる出産環境づくり】という2つのプロセスが見出された。【自己の身体能力への信頼】のプロセスは,モデリングとなる情報に対して「モデリング情報と自己との距離感の判断」を行い,「自分なりの対処方法の具体化と蓄積」を繰り返すという連続的なプロセスがあった。そこに影響していたのは"妊娠週数","妊娠経過の正常性","胎児の発育状態","生活パターン","専明家や周囲からの支持的関わり"があった。一方,【安心できる出産環境づくり】のプロセスでは,妊婦はモデリングの資源である助産師や医師などの専門家およびパートナーとの間で,「接近」と「自分への関心と承認の確認」という体験を繰り返し,「傍にいてくれる存在」と「緊急時の対応システム」を確認していた。そこに影響していたのは,"プロフェッショナルな雰囲気"や多忙でも笑顔で答えてくれるという"近寄りやすさ","妊娠・出産だけでない会話"があった。加えて,このような形成プロセスは,妊婦が出産に求める「母児の安全性」や「満足感」の優先性と強さに影響されることが示唆された。
結論;本研究の結果は,出産に対する自己効力感への介入を考える際のアセスメント視点になると考える。しかしながら,総合病院に通院している妊婦と限定された対象からの結果であり一般化まではできない。今後,助産院で出産する女性など対象事例を積み重ねていくことと,量的に関連性を検証していく課題が残された。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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