研究課題/領域番号 |
14771409
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
河上 智香 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30324784)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 在宅ターミナルケア / 子ども / ターミナルケア / 看護スタッフ / プロトコール / 在宅ケア |
研究概要 |
治癒が望めず、死期が近くなる段階になると、痛みをはじめとする身体症状のコントロールや全人的なケアを求めて、ホスピスに対する需要が高くなる。しかし厚生労働省によって認可された126ヵ所(2004年度)あるホスピスのうち、子どもを対象としたホスピスはなく、子どもに対するケアは試行錯誤の段階にある。死を迎えることとは、肉体的だけでなく、精神的、社会的にも死を迎えることである。ただ、子どもは発達段階により認知レベル、思考力、理解力などが様々なため、病態、治療内容、生活の変化などの説明や病名告知などに関してはケアを行うナースの高い技術が要求される。また、身体症状の把握や精神面へのケアを実践する際においても、子どもの認識や言語の発達段階の違いにより、子ども自身が意思を上手に表現できない場合も多い。そのため、病気の子どもを取り巻く家族は、子どもの精神面への安定剤として役割だけでなく、医療従事者と協同で子どものケアを行う役割を期待されることがあり、非常にストレスフルな状況に置かれている。そこで、本研究では、実際に病棟で行われているターミナルケアを把握した上で、子どもの在宅ターミナルケア実施に向けてのプロトコールの草案作りを目的としている。 本年度は、前年度の研究により抽出した、子どもの在宅ターミナルケアのプロトコール草案の作成に必要なケア項目を整理し、インタビュー調査の項目を作成した。また、ターミナル期の子どもに対して看護経験のある、主に首都圏の看護スタッフに対して、インタビュー調査を行った。現在は、地域格差をなくすために、インタビュー調査を併用しながら、インタビュー内容の逐語録を作成し、小児看護の経験があるスーパーバイザーと共に検討し、項目の妥当性の確保を行っている段階である。
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