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スペイン・バスク自治州におけるバスク語人口の動態に関する社会地理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14780052
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 人文地理学
研究機関共立女子大学

研究代表者

石井 久生  共立女子大学, 国際文化学部, 助教授 (70272127)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードバスク自治州 / 言語空間構造 / 逆行的言語シフト / 社会地理 / バスク地方 / 社会的出自 / 制度的支援
研究概要

今年度が最終年度となるために,これまでの研究の総括となる現地調査を,平成17年8月30日から同年9月10日まで,バスク自治州において実施した。その際に,バスク自治州政府言語政策局の担当者らから最新の社会言語学的調査に関する情報を提供いただき,さらにバスク統計局EUSTATにて最新の2001年センサスデータ関連情報を入手した。従来のデータにこれら最新のデータを加えて分析を実行し,バスク自治州における言語空間構造を地図化した。その結果明らかになった現象は,母語がバスク語以外の言語でありながら,新たにバスク語能力を獲得した「新バスク語人口」が増加傾向を維持しているということである。さらに,新バスク語人口増加は,バイリンガル教育モデル導入による初等・中等教育レベルにおけるバスク語教育の推進という行政サイドによる制度的支援が最大の要因であることが確認できた。
しかしここでデータをさらに分析することにより,バスク語能力の向上が,バスク語使用の普及に必ずしも連動していない事実が明らかになった。今後の制度的支援は,バスク語能力の世代間伝達とバスク語使用の普及も対象に入れたものとなる必要があるため,より広範な社会言語学敵領域を対象とした政策展開が必要となる旨,指摘した。以上の内容は,研究成果報告書にて詳細に報告した。
また,今回の現地調査が都市部を重点的に実施するものであったために,平行して都市再生のプロセスに関する調査も実施した。その中で,グローバルな文脈で進行する都市再生のプロレスと,バスク独自の文化的要素,これらの対峙という現象も観察され,今後の研究課題として残った。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] ビルバオにおける都市再生に関する一考察-アバンドイバラ地区の事例を中心に-2005

    • 著者名/発表者名
      石井久生
    • 雑誌名

      共立国際文化 22

      ページ: 43-66

    • NAID

      40006718277

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] Hisao ISHII: "A Geographical Study of Population Characteristics in the Autonomous Community of the Basque Country, Spain"A Dissertation Submitted to the Graduate School of Life and Environmental Sciences, the University of Tsukuba. 1-147 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 石井久生: "バスク自治州におけるバスク語人口の地域的動態とその諸要因"地学雑誌. 112(1). 73-94 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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