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野菜類に含まれるフラボノイド配糖体の小腸内における加水分解に及ぼす食事成分の影響

研究課題

研究課題/領域番号 14780071
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 食生活
研究機関大阪教育大学

研究代表者

井奥 加奈  大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (40243282)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードβ-グルコシダーゼ / ケルセチン / 脂質摂取量 / ケルセチン配糖体 / 吸収 / 食事成分 / β-グルコシターゼ / フラボノイド
研究概要

前年度の結果から、ラット小腸由来酵素(β-グルコシダーゼ)を用いた実験では、脂質(動物性脂質)がケルセチンのグルコース配糖体の吸収の第一歩であるβ-グルコシダーゼ活性を阻害する傾向にあることが判明した。
そこで、実生活における妥当性を検討するため、秤量法による食事調査を実施し、脂質摂取量とケルセチン(アグリコン相当量)の関連を検討した。食事調査は若年女性(21-22歳、27名)と中高年女性(30歳代〜60歳代、24名)の2世代で行い、中高年女性において血中ケルセチン濃度を検討した。食事中のフラボノイド含有量(ケルセチン、ケンフェロール、ミリセチン、ルテオリン、アピゲニン、ダイゼイン、ゲニステインのアグリコン相当量合計値の計算値)は若年女性で平均68.9±51.9mg/日、中高年女性で109.0±58.9mg/日であり、有意に中高年女性のほうが多かった。これには若年女性は市販茶飲料を好んだが、中高年女性は急須でいれた緑茶や健康茶などを飲用していたことが影響したのではないかと考えられた。中高年女性において、平均血中ケルセチン濃度は0.097±0.046μmol/Lであり、脂質摂取量が多いヒト(60g/日以上)の多くは血中ケルセチン濃度が0.1μmol/L以下であった。ただし、回帰分析を行っても明らかな相関はみられなかった。食事に含まれる脂質は揚げ物や洋菓子に由来することも少なくない。野菜類と関連のない食品に由来する脂質が多い可能性もある。
したがって、ラット小腸由来の粗酵素溶液を用いた系は食事調査結果とも一致し、モデル実験としての妥当性を兼ね備えていると考えられた。今後更に検討を進めてフラボノイドのグルコース配糖体に関する吸収のバイオアベイラビリティを高める食べ合わせについて検討を進めていきたい。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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