• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

小腸上皮細胞による食事性抗原輸送と取り込みに及ぼす炎症性サイトカインの影響

研究課題

研究課題/領域番号 14780077
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 食生活
研究機関山口県立大学

研究代表者

神田 知子  山口県立大学, 生活科学部, 助手 (00310730)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードオボアルブミン(OVA) / aspartic protease / プロセシング / Caco-2細胞 / カテプシンD / インターフェロンγ / カテプシンB
研究概要

小腸上皮細胞細胞における外来性抗原処理過程では,抗原の取り込みに続く細胞内での抗原プロセシングが重要である.しかしながら,小腸上皮細胞における外来性抗原のプロセシングやそれに関与するプロテアーゼ等は詳細に検討されていない.またasparitc proteaseは抗原提示細胞において重要な役割を果すことが知られている.そこで本研究は小腸上皮細胞様に分化するヒト大腸腺癌由来細胞株Caco-2を用いて,卵白アレルゲンであるオボアルブミン(OVA)の粘膜透過性やプロセシングにおける,aspartic proteaseの影響を,その阻害剤であるpepstatin Aを用いて検討した.
1.Caco-2細胞lysateによるOVAプロセシングへの影響
Caco-2細胞のlysateとOVAをpepstatin Aの存在下でin vitroによるインキュベートを行い,分解の程度をwestern blottingにて検出した.Caco-2細胞lysateとインキュベートすることでOVAはいくつかのペプチド断片に分解されたが,pepstatin Aの存在下では分解の程度が抑制された.
2.粘膜透過性への影響
コラーゲンコートした透過性のある膜上で培養したCaco-2細胞に,pepstatin Aを2時間添加した後,OVAの上端側から基底膜側への移行量をELISA法にて測定した.Pepstatin Aを添加した群ではOVAの通過量が減少し,粘膜通過を抑制することが示された.
以上より,Caco-2細胞における外来性抗原の処理機構において,asparitc proteaseが抗原のプロセシングや輸送に関与し,抗原ペプチドの生成や抗原提示過程で重要な役割を果していることが示唆された.
炎症性サイトカイン存在下でのaspartic protease阻害剤の影響についてはさらに検討を進める余地があり,今後の検討課題である.

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tomoko Koda: "Higher concentrations of interferon-γ enhances uptake and transport of dietary antigens by human intestinal cells : A study using cultured Caco-2 cells"J.Nutr.Sci.Vitaminol.. 49・3. 179-186 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Tomoko Koda, Hisanori Minami, et al.: "Higher Concentrations of Interferon-γ Enhances Uptake and Transport of Dietary Antigens by Human Intestinal Cells A Study Using Cultured Caco-2 cells"J.Nutr. Sci. Vitaminol.. 49-3(未定). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi