• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

食品中に含まれる抗酸化成分の栄養補助食品としての利用とその相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 14780082
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 食生活
研究機関近畿大学

研究代表者

村上 恵  近畿大学, 農学部, 助手 (80340769)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワードAntioxidative activity / Polyphenolic compounds / Themal treatment / quercetin / Epigallocatechin gllate / chlorogenic acid / radical-scavenging activity / サプリメント / Ascorbic acid / α-Tocopherol / Synergistic effect / Additive effect
研究概要

ポリフェノール化合物であるケルセチンとEGCG、ケルセチン配糖体(ルチン)、ルテオリン配糖体(ルテオリン-7-グルコシド)とクロロゲン酸について、100℃および180℃で加熱した場合の抗酸化活性と総ポリフェノール量、個別定量による各ポリフェノール量の変化を検討した。その結果、ケルセチン、EGCGともに100℃で60分加熱しても、抗酸化活性はほぼ100%保持されていた。180℃、45分加熱では、ケルセチンで活性は80%保持されていたが、EGCGでは消失していた。加熱後のケルセチンとEGCGの定量をおこなうと、両者とも加熱により分解していたが、この加熱分解生成物も活性を有していることが明らかとなった。また、ルチン、ルテオリン、ルテオリン-7-グルコシド、クロロゲン酸は、100℃では、360分加熱を行っても、活性、総ポリフェノール量、ポリフェノール化合物定量の全てにおいて、85〜95%保持していた。180℃では、180分加熱で活性の残存率は10〜15%にまで減少した。個別定量すると、15分加熱で急激に減少し、180分では全く消失した。クロロゲン酸は、加熱によりプロトカテキュ酸やカフェ酸に分解していた。そこで、ルチンとクロログン酸を混合し加熱を行なったところ、クロロゲン酸の分解により、ルチンの加熱分解が押さえられていることが明らかとなった。従って、複数の抗酸化化合物の存在は、調理操作が加わっても、その食品の抗酸化活性や化合物自身を保持していると考えられる。
また中高年層を対象に、日常の食生活と栄養補助に対する意識についてアンケート調査を行なったところ、市販されているサプリメントを利用したことがある人は48.1%であった。しかし、サプリメントの定義は明確に認識されていなかった。サプリメントの中では、ビタミンCの利用が最も多く利用されていた。各食品の摂取頻度とサプリメントの利用の間に関連はみられなかったが、サプリメントを利用している人は、生活習慣病に対する関心が高いことが明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] M.Murakami, T.Yamaguchi, H.Takamura, T.Matoba: "Change in the radical- scavenging activity of quercetin and epigallocatechin gallate during heat treatment"Journal of Home Economics of Japan(日本家政学会誌). 55(3)(掲載予定). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] M.Murakami, Oda, Y, Yamaguchi, T, Takamura, H., Matoba, T.: "Effects of thermal treatment on radical-scavenging activity of single and mixed polyphenolic compounds"Journal of Food Science. (in press). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] M.Murakami, T.Yamaguchi, H.Takamura, T.Matoba: "Effects of Ascorbic Acid and α-Tocopherol on Antioxidative Activity of Polyphenolic Compounds"Journal of Food Science. (in press).

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi