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刺激因子を加えた新規神経細胞培養法の検討と新規培養系での学習記憶促進因子の影響

研究課題

研究課題/領域番号 14780087
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 食生活
研究機関桜の聖母短期大学 (2003-2004)
福島学院短期大学 (2002)

研究代表者

南 江美子  桜の聖母短期大学, 生活科学科, 講師 (50320619)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード海馬 / 神経細胞 / 初代培養 / カリウム / 刺激 / DHA / 培養法
研究概要

今年度は、再度、カリウム刺激を定期的に与えた培養下での細胞の働きの違いを比較検討した。刺激の添加方法は、50mMK^+の刺激を2日に1度2分間与える条件で行った。
その結果細胞形態は、擬似群では、刺激添加操作(細胞を培地から出し入れする操作)自体のストレスの影響がでていたと推察されるが、刺激群においては、刺激添加操作ストレスにも耐えうるほど、細胞体が大きく神経突起の好成長がみとめられた。
培養10日目のLDH活性値は、コントロール群と比較し擬似群および刺激群ともに有意に低かった。擬似群のLDH活性値が低下した原因については、細胞数も有意に減少していること、観察結果からも細胞体や樹状突起が他群と比較して弱々しくみられたことから、細胞全体の働きが落ちたことによるものと推察される。しかし、コントロール群より刺激群のLDH活性値が低下した理由は、擬似群とは異なり、細胞数の減少もみとめられておらず、細胞体や樹状突起の大きさや太さやネットの形成具合は他群と比較して発達していたことから、TCAサイクルの方が解糖系よりも働いている状態と考えられる。LDH活性の高いコントロールに比べ、刺激群では、ATP産生を行って神経活動を行っている、いわば、生体内の脳神経細胞に類似した神経活動が行われている可能性があり、その結果、LDH活性が低下したと推察されるだろう。
このことより、本研究で行ったカリウム刺激を加えながらの培養法は、生体細胞に近い機能を持つ培養神経細胞を様々な研究に利用することができる可能性を深めた。さらに、生体内の脳と同様な神経活動が行われているかについてはK^+刺激より神経伝達に関わりのある酵素であるChAT活性が高まったとの報告があり、さらに、神経伝達物質放出量などを検討する必要があろう。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 新規脳細胞培養法の検討-カリウム刺激の影響2005

    • 著者名/発表者名
      南 江美子
    • 雑誌名

      桜の聖母短期大学紀要 第29号(印刷中)

    • NAID

      40007049783

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 南 江美子, 渕上 正昭: "ラットの脳細胞培養におけるカリウム刺激の影響"福島学院短期大学研究紀要. 34. 57-67 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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