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科学技術教育を左右する要因を自分史分析によって明らかにする実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14780096
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 科学教育
研究機関茨城大学

研究代表者

大辻 永  茨城大学, 教育学部, 助教授 (20272099)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード自分史 / 科学教育 / ジェンダー / キャリア / 人材育成
研究概要

自分史がブームになって久しい。「自分史」という言葉は,歴史家の色川大吉氏の造語である。色川は戦争直後の歴史研究にあって,それまでの青史ではなく,歴史に名前を残さない民の歴史,「民衆史」を開拓した。橋本義雄の「ふだん記運動」にも関係して,「自分史」と表現した。
このフレームに理科・科学教育を照らし合わせれば,カリキュラムや学習指導要領,教科書を分析するのではなく,学習者に「残ったもの」に焦点を当てた理科・科学教育研究が姿を現す。これが本研究でいう,自分史を方法論とする科学教育研究である。(日本科学教育学会第27回年会において発表)。
前年度から収集してきた,本学の自然科学系全女性教官を対象にした自分史を,本年はキャリア選択という観点ら分析した。すなわち,キャリア選択への影響の度合い,あるいは,種類という観点である。
その結果,自然系女性研究者のキャリア選択に関わる要因は,素因,遠因,誘因に分けられた。素因には,個人では選択や変更のしようのない生育環境や女性という性別,時代や社会の認識といったもの,あるいは,個人による得意科目などの志向性が分類された。遠因には,現在の専門分野に導いた書籍や出来事などのきっかけが分類できる。誘因には,指導教官が公募情報を寄せてくれたといった,就職に関係する直接的な出来事などが含まれた。
その他,被験者の職業選択には,プラスにせよマイナスにせよ,母親の影響が大きいという共通項を見出すことができた。
プライバシーにも関わるため具体的なことは記述できないが,全体を通して,真剣に自己に向き合う被験者の姿が浮かび上がってきた(日本科学教育学会平成15年度第1回研究会において発表)。
少年・少女時代に受けた教育について語らせることによってその教育のあり方を探る,あるいは,その人物の成長を丹念にたどり描きあげるといった研究は,今後さらに発展させる必要がある。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 大辻永: "切り口としての自分史"日本科学教育学会第27回年会論文集. 407-408 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 大辻永, 谷中美菜子: "理系女性研究者のキャリア選択:一地方大学の全理系女性研究者へのインタビュー調査から"日本科学教育学会研究会研究報告. 18(1). 7-10 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 大辻 永: "教える内容と育つ能力"日本科学教育学会年会論文集. 26. 177-178 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 畑中清博, 大辻 永: "子どもにおける「科学の楽しさ」とは何か-子供科学博物館における展示物への評価から"日本科学教育学会年会論文集. 26. 177-178 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] OTSUJI, Hisashi: "Comfirming the idea "Boys and Girls Learn Differently!""Australiasium Science Education Research Association. 33. (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2025-11-17  

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