研究課題/領域番号 |
14780117
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 筑波技術短期大学 |
研究代表者 |
皆川 洋喜 筑波技術短期大学, 電子情報学科情報工学専攻, 助教授 (00273285)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 聴覚障害 / 手話 / コミュニケーション / 画像通信 |
研究概要 |
複数のカメラとモニタを用いた手話コミュニケーション支援システムを実現し、その評価を行なった。 1.2対のカメラ-モニタによる手話コミュニケーション支援システムの実現と評価 コントロールカメラを用いることにより、1対のカメラ-モニタでも複数の聴覚障害者同士の手話による会話は可能ではあるが、カメラの切り替え時間や切り替え方法などに問題があり、円滑なコミュニケーションに支障が生じることが明らかになった。 そこで、2対のカメラ-モニタを聴覚障害者集団の前に配置し、発言がある毎に交互にカメラをコントロールし、集団の前に現在議論をしている2人の手話画像が同時に提示されるようにしたところ、より円滑な手話コミュニケーションが可能になることが明らかになった。 2.複数のカメラにおける画角の評価 1.では、2つのカメラ-モニタ対を2人の発言者にそれぞれズームアップすることにより、議論の情報を全員が得ることができるものであった。このカメラ-モニタ対の一方を広角にすると、個々人の手話の読み取りは困難になるが、複数の人がカメラに収まるため、自分の発言に対する全員の相槌、質問のタイミング合わせなどの情報が共有でき、より自然なコミュニケーションが可能になることが明らかになった。 3.複数の固定カメラとモニタによる手話コミュニケーションの評価 システムの適用範囲をさらに拡大し、ネットワークを介した遠隔地手話コミュニケーションにおけるカメラ-モニタの数、配置について検証した。 健聴者集団の中で学ぶ聴覚障害者へのサポート、ろう学校同士での共同作業など、様々な状況で検証を行なったところ、「相手がどのような空間的配置の中にいるのか」、「自分が相手にどのように見られているのか」などの情報が必要であることが明らかになった。
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