研究課題/領域番号 |
14780164
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
統計科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鈴川 晶夫 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (00277287)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 生存時間データ / 医学データ / セミパラメトリックモデル / 漸近理論 / 打ち切りデータ / セミパラメトリック統計モデル / 2変量生存関数 |
研究概要 |
本研究は、打ち切りのある2変量生存時間データ解析のためのセミパラメトリックモデルを構築し、そのモデルに基づく分析手法を開発することを目的とした。また、癌の再発時間データや透析患者のカテーテル感染時間データなど、様々な実際の医学データにそれを適用することによって、その医学データへの応用上の有効性や問題点を明らかにすることを目的とした。 本年度は、前年度までに行った理論的(漸近論的)推測効率評価を精密化し、推測効率に関する数値的検討を行った。応用上は、必ずしも十分大きな標本数が得られるとは限らないため、開発手法が実用的なものとなるためには、小標本のもとでの推測効率を数値的に検討することは非常に重要である。また、構築されたセミパラメトリックモデルの妥当性に関して、医学データ解析の立場から検討した。実際の医学データに開発手法を適用し、その応用上の問題点などを明らかにするとともに、手法の改良・拡張を行った。具体的には、以下の項目を遂行した。 〓理論的効率評価の精密化 セミパラメトリック推定量のノンパラメトリック推定量に対する漸近相対効率を精密に計算することにより、小標本のもとで、どのようなモデルを導入することにより、どの程度効率が改善されるかを明らかにした。 〓数値シミュレーションによる推測法の効率比較 2変量指数分布などを仮定した数値シミュレーションにより、推定量の推定誤差などを数値的に評価し、様々な推定法の望ましさに関して比較検討した。医学データへの応用 実際の医学データに対して開発手法を適用し、分析結果の解釈の仕方やその表示法について検討を行った。特に、2変量生存関数や変量間の従属性の視覚的に表示法を開発した。なお、ここで扱う医学データは、医学・統計学関連の学術雑誌・図書において既に公表されているものであり、被験者の同意や社会的コンセンサスを必要とするものではない。 〓医学的立場からの有効性の検証 分析結果の解釈・表示法を含めて、開発手法の有効性や問題点を医学的見地から検証した。
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